[コラム]薪サウナをおすすめしないけど醍醐味だよねって話『ほぼ毎日サウナ日記』
おはようございます。
最近、サウナを開業しようとしている方と話す機会があるのですが、薪をくべるタイプのサウナをしたいみたいです。
一度サウナスタッフを経験した身としては薪でくべるサウナはかなりめんどくさいです。
正直電熱で温めるタイプの方が楽じゃないかなって思います。薪を調達するコストを考えたらそっちの方がよっぽど経済的ですしね。
まあでも気持ちはわかります。
人間という生き物は火を見たら落ちつくだとかリラックスできるって科学的に立証されてますし、マキを自分でくべるのって結構楽しかったりします。
でも薪をくべるまでがめんどくさい。
まず山の管理人から許可をもらい、間伐材をチェンソーで切り、そこから持ち運びしやすい大きさにカットして軽トラで薪保管場で運びます。
そこから斧や自動薪割り機で細かく割り、薪を乾燥する薪棚で保管。最低でも半年以上保管する必要があります。
それでやっと燃えやすい薪ができました。
長時間薪を燃やすと煙突部分や薪ストーブが黒ずんでしまうので、定期的に掃除しないといけません。
この黒ずみが結構取れない。でも掃除しないと煙突が詰まって煙が逆流。サウナ室内が二酸化炭素で充満するという最悪な事態になってしまうので、さぼれません。
薪は有限なので、冬の時期に一気に薪づくりしないとすぐに無くなります。
なぜ冬なのかというと他の季節に比べて雨が降りにくいこと。乾燥しているので、早く乾きやすいこと。チェンソーを使用するときに防護服を着ないといけませんが、夏だと暑すぎて熱中症になるので、気温が低い冬がやりやすいなど様々な理由があります。
あくまで西日本の話なので、雪がよく降る東北は秋だとか春かもしれませんが。
ここまでデメリットを挙げましたが、メリットもあります。
それは停電になっても薪があるので問題ないこと。火力があるので、全体が温まるまでの時間が短いこと。サウナーが大好きなスモークサウナができること。一度薪の循環ができたら電気代が安く済むなどが挙げられます。
あとこれ結構大事ですが、純粋に楽しいことかなと。
自分たちで一から作った薪でくべるとまた違った幸福感が味わえます。
そういう私もいつか自分の薪を作りたいと思っています。
めんどくさいを超えた魅力がなんかあるんでしょうかね。こいつには。
はい薪サウナアンチと見せかけた過激派サウナーのブログでした。
あと一つ付け加えるとお客さんからは薪サウナは好評です。
普段サウナ=電気というイメージがあるからか薪というあまりみないから珍しいのか結構喜ばれます。
薪サウナを作ろうとしている人の参考になれば幸いです。
ではまた。