「外人」は差別用語なんだそうですが、「外人さん」は差別用語なんでしょうか
おはようございます。
「外国人」という言葉は一般名称ですが、「外人」という言い方は蔑称にあたると言われています。
実際、NGワードとしているメディアなどもあるようです。
確かに「黒人」「白人」「外人」と並べて表現した場合、文法的には問題ないように見えますが、なぜか「外人」だけが差別的な意味合いを帯びるように感じられるのでしょうか。
これは「外の人」という排他的なイメージがあるからだと思います。
ここからもう一つ疑問なのですが、私たちがよく使う「外人さん」という言い方についてです。
「外人さん」は蔑称なのでしょうか。普段の日常診療においても、「次の患者さんは外人さんだね」とか「外人さん、英語わかるかな?」などとよく言いますが、これはどういうことなのでしょう?差別用語に「さん」付けをしているということになります。
それとも「さん」付けをすれば差別用語でなくなるのでしょうか。
こうなってくると、果たして「外人」という言い方は差別用語なのかという根本的な問題に立ち戻ってしまいます。
一般的に差別とされている、目の不自由な方や耳の不自由な方への差別用語に「さん」を付けることはありません。
それを踏まえて振り返ると、「外人さん」という言い方は、昔の童謡にもありました。「異人さん」に近いニュアンスのような気がします。
区別して、さらには少し上に見ているようなイメージです。
なので、「外人」という言葉が含まれているからといって、一概に差別用語とするのは、やや言葉狩りが過ぎるのではないかと思います。
そういえば、筒井康隆先生が言葉狩りの問題で断筆宣言をされてから既に30年近く経ちますが、当時から言葉の面ではあまり進歩していないように感じます。いかがでしょうか?
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