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アメリカのスーパーに売っている寿司は、はたして寿司と呼んでいいのか
日本のお寿司は、アメリカでもスーパーで普通に並んでいます。
アメリカのスーパーで初めて「寿司」という漢字を見かけた時、すごく嬉しかったのを覚えています。
僕が住んでいた街にも寿司屋が何軒かあって、いつか行ってみたいなと思っていたんですが、友人に聞くと、僕が行こうとしていた寿司屋はほとんどが日本人ではない人が経営していて、寿司とも言えないものが出てくると聞いて断念しました。
友人が「一番自信がある料理は何か」と店員に尋ねたところ、「フライドチキン」という答えが返ってきたというエピソードを聞いて、行くのをやめました。
話をスーパーで売っているお寿司に戻しますが、鉄火巻きやサーモンの寿司が普通に並んでいて、嬉しくなって少し高いけど買いました。
アメリカのスーパーにはたいていフードコートではないんですが、食べる場所があってそこで広げて食べたんですが、何かが変でした。
シャリが酢飯ではなく、普通のご飯だったのです。
まるでおにぎりです。
ネタを海苔とご飯で巻いた物体でした。
僕ら大人は違和感を感じながらも食べましたが、息子は実はもともと寿司が苦手だったのですが、逆にアメリカの寿司に喜んでしまって、寿司を食べられるようになりました。
実際、ほとんどのスーパーで売っている寿司は酢飯ではなく、単なる白米であることが多いです。
この白米はサフランライスではなく、日本米です。
たまに、例えばニューヨークやワシントンに行くと、中途半端に寿司を学んだ料理人が作っていることがあって、そんな時は酢でべちゃべちゃになった米に巻かれた鉄火巻きなんてものが出てきました。
とても食べられるものではないんですが、アメリカ人の友人はそれを本格的な寿司だと喜んでいました。
息子は泣いていましたが。
というわけで、寿司を日本で食べられなかった息子がアメリカの寿司に触れて食べられるようになったというほっこりエピソードでした。
ちなみに息子の現在の大好物は回転寿司のトロです。
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