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某美容形成外科病院の院長と直美問題についてお話をしました。僕は今更、美容形成外科医にはなれないと言われちゃいました。

おはようございます。
先日、友人と会合がありまして、某美容形成病院のチェーンの1つの医院の院長とお話をする機会がありました。

こちらは以前に書いた記事です。

半分冗談だったんですけど、今から僕が美容形成外科になることは可能かという話を聞いてみました。彼いわく、彼の勤めるチェーン病院は、もう人事が完全に別物で、院長権限で雇うことはほぼ不可能だと言うことと、もう一つは年齢制限がありました。35歳までの医師しか雇わないというふうに募集要項にも書いてあるそうです。

かつ、今の僕の年収を尋ねてきたんで、正直に伝えると、そんなにはもらえないと言う話をいただきました。
今から5年間景気が良くなれば、その1.5倍くらいにはなると思うけど、おそらく当初の2年間はその額の八掛けくらいしかならないよということと、もう一つ大事なことは、今の僕が持っている専門医の質と数を考えても、もったいなさすぎて、今から美容形成に来いとはとても言えないという話だったんですね。

その院長は僕と同世代なんですけど、元々外科のドクターだったんですが、専門医を取った直後、6年目から7年目に美容形成に転向しました。

直接美容形成外科になったドクターとはちょっと違うんですけど、畑違いのところから転進してそこで10年以上も美容形成をやっていて、彼は「僕はたまたまラッキーだった」と言います。時代に乗って院長までなれたということです。

彼は外科の経験があるので、骨切りを含む大手術を主にやっていて、これは彼の大きな武器なのです。

今一番困っていることを聞くと、やっぱり世間で噂になっている、直接美容形成外科医になる「直美問題」なんだそうです。
病院では彼の意向が反映されず、直美の医者がどんどん入ってきてしまうとのこと。
彼らは若いんですよね。当然20代後半にもなってないような研修医あがりが美容形成外科を手掛けちゃうんですが、そういった医者は医師としての辛さを経験せずにいきなり美容形成病院に入ってきています。

年輩の美容形成外科医の場合は、当然ながら外来仕事、当直仕事、手術などでかなりハードなスケジュールをこなした上で美容形成外科になっているのですが、そういった経験をせずに美容形成に来る医師は、結局お金しか頭になくて、一番辛いのは彼らは権利を主張するけど、義務を果たそうとしないと言ってました。

医師としての辛い経験をつまずに、お金だけを求めて美容形成になってしまっているんで、文句ばかり言う、と。
とりあえず現状の自分の仕事や責任を棚に上げてお金の話ばかりしてくるということを言っていました。

そんな医者が増えるのは正直、雇う病院が悪いんだと僕は思います。
高須クリニックにでも行けばいいのにね。

同級生の彼はすでに院長になってしまったんで、今更、高須クリニックには行けないでしょうが、やっぱり本当に美容形成外科を目指すんだったら、形成外科の専門医を取った上で美容形成外科になるのが一番の筋なんだろうなと思います。ちょっと僕も疲れてたんで美容形成という生き方もありなのかなぁと思ってたんですけど、彼との話を通じて、これからも僕は脳外科医として生きていくしかないんだなぁと思いました。

家に帰って妻に話をしたら大笑いされました。「あなたが美容形成なんてできるわけないでしょう」と。
なんで笑われたのかわからないんですけど。

そんな感じです。


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とある地方都市の某外科医
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