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人類はコロナとインフルエンザと共存していくことを選んだ

コロナが5類に分類されてからずいぶん経ちましたね。
どこの病院もそうかもしれませんけど、病院の面会制限もほぼなくなりつつあると言っていいでしょう。

僕が勤務している病院でも、面会時間の制限がかなり厳しかったんですが、それも解除され、今のところ時間は午後だけ、面会人数は1人の患者につき2人までというのだけが残っています。

別にコロナが全然発生してないわけではなく、常にコロナとインフルエンザの患者さんは入院しているんです。

結局、「人類は」と言ってしまうと大げさですが、インフルエンザと同様にコロナとも共存していくことになったと理解していいと思います。

現状、コロナもインフルエンザもウイルス性の感染症ですが、命を落とすような重大な状態になることはどちらも珍しくなってきています。

日本では今後、コロナとインフルエンザの混合ワクチンを作る話がありますが、これがどうなるかまだわかっていません。
実現すれば、1回の接種で両ウイルス感染の予防になるわけで、非常に有用だと思います。

コロナやインフルエンザになってしまうと出勤停止命令が来るのに、有給を使う扱いになっているんですが、これはどうなんですかね。

僕は納得いきません。

僕の病院で働いている人間は、実際問題、コロナやインフルエンザの患者と接しているわけで、例えば脳出血のコロナ患者を救急で診た医者が、それが原因でコロナに感染したんですが、病院側は「予防策を取っていなかったから医師が悪い」と言いました。

僕らとしてはそんな余裕なんかないわけで、労災だと解釈してほしかったんですが、病院側とかなり揉めて、最終的には有給を使わずに休んだという形にはなりましたが、これはあくまで特例です。

今後同じようなことがあった場合は、有給を使って休まなきゃいけないことになります。

これ、一般の人が聞いたらびっくりするかもしれませんけど、僕はちょっと熱が出た位ではコロナもインフルエンザもチェックしません。

チェックして、万が一コロナかインフルエンザにかかっていた場合、5日間の出勤停止命令が来るわけです。

そうなると有給の数が減ってしまい、その後の予定が立たなくなってしまいます。だからちょっと熱が出たくらいなら、特に防塵マスクみたいなきついマスクをつけて仕事はするんですけど、自らウイルスの検査をするのは考えていません。

実際、一昨年僕は2回インフルエンザにかかってしまって、合わせて10日間の有給を使ってしまいました。これだけで年内の有給をほぼ使い切ってしまったのです。

これも病院側と揉めました。インフルエンザで出勤停止中も遠隔診療で外来診察をしていたのに、有給休暇扱いだというのです。

ひどい話です。患者さんや他の医師に迷惑をかけられないと思って、病んだ体で遠隔診療をしたというのに。

話がそれましたが、現状、僕ら人類はコロナとインフルエンザと共存していくことを選んだわけです。

それでは。


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とある地方都市の某外科医
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