補聴器適合検査のアウトカム #024
はじめに
おおつかさんからREMやRECDの話がでてきて、
「いつかはREMらにゃならんな(^-^)」
と決意新たにした人が増えるかな、と
ちょっと期待しながらこの記事を書き始めています。
しかし、病院やクリニックの補聴器外来に出入りされている販売店や認定技能者さんなら、病院やクリニックの補聴器外来のほとんどがREMを導入していないことはご存知の通り。
『Dr.なかがわは、「REM必須!」と言ってるけど
実際現場はそうじゃないでしょ。
きれい事言わないでよ。
反旗掲げてREM!REM!ってDrに言うほど、
僕らはタフじゃないよ。』
心の中でそう叫んでいたひともたくさんいるんだと思います。
学会に出てみても、REMを強く推奨する発表やらレクチャーをみることもありません。みなさんがそう思ってもそれは当然のように思います。
昨年(2020)の聴覚医学会のダイアテック共催のランチョンでは、REMのおはなしがありました。
だけど、演者の先生は、決して、「REMは必須だ」とは仰りませんでした。
ですから、現状、現場が、
「試験箱でいいじゃん。」
なのは当然なのかもしれません。
でもそれって、
「赤信号みんなで渡れば恐くない!」
と変わらないんです。
といったところから、今回は、
『補聴器適合検査のアウトカム』
について説明したいと思います。
大塚さんへの回答
前回の記事で大塚さんからは、
中川さんへ
これまでREMを使った調整、REMを使わない調整、どちらも経験しましたが、RECDを実際に測定せず、カプラだけで調整すると上手くいかないことが多いようです。今まで実際に測定したRECDが、平均RECD値とまったく同じというクライアントはいませんでした。カプラを使った調整について、中川さんはどう思われますか?
という質問を投げかかけられました。ぼくからの答えは大まかに3つ。
①2ccカプラはJIS規格に従って補聴器というハードウエアのスペックがカタログ値通りであるか、あるいは故障がないかを確認するためのものである。それは、フィッティングのためのデータをわれわれに与えてくれているものではありません。
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