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【医師解説】精巣・精子のアンチエイジング

精巣・精子は35歳くらいから老化が始まり、パートナーの妊娠率に影響を及ぼします。

身体活動レベルの低い男性は、総精子数が約23%と低く、肥満は不妊症と関連し、男性においてはbody mass index(BMI) が25以上、特に30以上で精液所見が悪化します。

さらに喫煙は、精子にさまざまなダメージを与えます。

喫煙しない男性と比べて、 喫煙する男性の精液量は平均0.12mL、精子濃度は平均892万/mL、運動率は平均3.48%、正常形態率は平均1.37%低下します。

また、飲酒の習慣がない男性に比べて、飲酒する習慣がある男性は精液量が平均 0.25mL、精子の正常形態率が平均1.87%低下し、特に毎日飲酒するグループでは正常形態率が悪化します。

原因としてはアルコールが代謝される過程で産生されるアセトアルデヒドや、活性酸素が造精機能へダメージを与えることが考えられています。

まずは肥満の解消、禁煙、飲酒量を減らし、適度な運動をするなどの生活習慣の改善が精巣のアンチエイジングには必須になります。

青山メディカルクリニック 院長 松澤 宗範


参考文献:
1) Walther A,Seuffert J. Testosterone and Dehydroepiandrosterone Treatment in Ageing Men Are We All Set? World J Mens Health.2020:38: 178-90.
2) Shin YS Park JK. The Optimal Indication for Testosterone Replacement Therapy in Late On set Hypogonadism. J Clin Med. 2019:8:209.
3)精巣のアンチエイジング井手 久満(獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科 / 低侵襲治療センター)アンチ・エイジング医学 日本抗加齢医学会 Vol.17 No.6

・院長プロフィール
総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。
がん診療に関しては10代の頃に母親を末期癌で亡くした経験と形成外科で癌術後の再建で患者様と日々関わることで、早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行っている。
疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広い患者様に対応し、体の内側・外側ともに健康に綺麗にをモットーにしている。

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