【医師解説】NKT細胞標的治療と標準治療との併用
NKT細胞標的治療がスタートした当初は、免疫が暴走して肺線維症という重篤な副作用が生じるのではないかと危惧する声が聞かれました。
肺線維症とは、肺胞の壁に炎症が起こる間質性肺炎になり、これによって肺が線維化することをいいます。
ところが、NKT細胞標的治療には副作用がほとんどないばかりか、NKT細胞の働きによって免疫のバランスを整えることが研究によって明らかとなりました。これにより、むしろ間質性肺炎などを起こしやすい抗がん剤治療による副作用を軽減させるように働くことが分かりました。
がん3大標準療法は体への負担が大きいため、免疫力を低下させてしまいます。そのため免疫力を高める働きのあるNKT細胞標的治療は、3大療法によって低下した免疫力を回復させて治療効果を上げる可能性が高いのです。
NKT細胞標的治療は理研によって安全性が確認されていますので、安心して併用していただきたいと思います。
青山メディカルクリニック
院長 松澤 宗範
参考文献
・谷口克監修「NKT細胞標的がん治療とは | 新しい免疫療法の臨床試験と期待」
・理化学研究所「記憶免疫機能を持つナチュラルキラーT(NKT)細胞を発見 | 長期間生存し、2度目の抗原侵入に強力に反応―」2014年8月9日
・伊東信久:がんと闘うN K T細胞標的治療
・院長プロフィール
総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。
がん診療に関しては10代の頃に母親を末期癌で亡くした経験と形成外科で癌術後の再建で患者様と日々関わることで、早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行っている。
疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広い患者様に対応し、体の内側・外側ともに健康に綺麗にをモットーにしている。
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