20200811 ホンモノ(本物)を見極める目の鍛え方~付加価値を見出す~
(アイキャッチ画像(C)2016川端康成記念會古都プロジェクト)
最近のテーマとして、「ホンモノ(本物)」を見極めるというのを掲げています。
2016年の松雪泰子さんの主演でリメイクされた、川端康成の小説『古都』を原作とした映画、『古都』を見た時、最後の方でこんなセリフがありました。
「京都いう町は、本物があちこちにある町や。幼い頃からその空気に触れていると、目ばっかりが超えて、自分がその本物に値する人物なのか、試したくなるんや。そのために、外に出てみるのもえぇ。そしたら、また、本物がこの街にしかないいうこともわかる」
本物を見ることで、本物を見極める目が養われるという理論が前提にあります。しかし、本物を見ることで、自分が本物になることはできないということ。
この部分に、「ホンモノ」を見極める目を鍛えることの意味が隠れていそうです。
ホンモノ・ニセモノ・ゲテモノ
なんでも鑑定団でお馴染みの、中島誠之助さんが、下記記事で面白いことを述べておられました。
引用しますと
「100点の品物があれば90点はニセモノ。だけどもニセモノがあるから面白い。ニセモノに引っかかりたくないから勉強するんだ。ニセモノは社会のスパイスだと思いますよ」
「ニセモノはニセモノのターンテーブルの上で回っていて、人が楽しんでいる。それはそれでいい。ただ許せないのもある。それは最初から人をだまそうと思って作った物。最初からニセモノを作るというのはビジネスですよね。美術品のうちに入らないし、ニセモノにも入らない。最近はそういうゲテモノが増えてますねえ」
ホンモノを目指して作られるが、ホンモノになり切れなかったニセモノ。初めから人をだますために作られた、ニセモノが、ゲテモノであるということです。
ニセモノはホンモノを高めるために必要なスパイスであるという言い方をされていますが、ゲテモノは許せないものと仰られている。
それはなぜかと言えば、初めから人をだますために作られた、ニセモノだから。美術品ではなく、ビジネスとして作られたものであると。
ここでいうビジネスというのは、初めから「値段が付く」という前提があることだと仮定いたします。
本来、モノには値段が付かないという前提がある
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「文化こそ、付加価値の源泉である」といえる、21世紀の日本を目指した、思考実験と結果まとめの日記です。(ちょこちょこ雑談も入ります)
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