建築家から酪農家へ。
こんにちは。
牛乳注ぐ男
あらため、
酪農家として牛たちと暮らしながら、ミルクにまつわるプロダクトやカルチャーをつくっている中島大貴といいます。
note2年ぶりに更新したので改めて自己紹介、
特になんで酪農家になろうと思ったのかについて掘り下げたいとおもいます。
まずは簡単な略歴を。
佐賀嬉野生まれ。
代々農家で酪農家としては三代目になります。
農業、酪農が嫌というわけではなかったですが、
・地元から出たい。
・家族と働くイメージがわかない。
・建築家になりたい
こういう理由から、継ぐつもりはなく建築科の高校、大学へと進学します。
ここからめちゃくちゃ端折り、結論からいうと
大学卒業後に就職はせず、
実家の酪農を継ぎ、事業継承し、
酪農家として牛たちと生活しつつ、
チーズ工房をつくったっり、
カフェをつくったりしています。
家族経営だった経営も、20名近くの雇用型経営となり、酪農によって新しい文化を作る 『NEW CULTURE』理念に掲げ日々取り組んでいます。
一番聞かれるのが、なんで継いだの?酪農家になったのということ。
前述した通り継ぐ気はなく、建築家になりたくて関東の大学へ上京しました。
特に建築設計やまちづくりについて学び、4年時は先生が建築家で、研究室も設計事務所みたいなもので実際の案件に携わらせていただきました。
なかでも案件ごとに学生、院生、ドクター関係なくプレゼンし、通った者がリーダーとなるその社内(?)カルチャーは厳しくも刺激的な思い出です。
住宅から、まちづくり、 アートなどといろ関わらせてもらうなかでだんだんと自分の頭が柔らかくなっていきました。。
建築家になりたいとき、建築業界にすすまなくてもいいのではと。
佐賀嬉野という地方に生まれ、
さらには酪農家の三代目という手に入れたくても手に入れられない強力なアイデンティティ。
"建築家になって面白い風景をみたい、つくりたい"
むしろ酪農家になったほうが、その面白い風景の到達点がより高い場所にいけるのではと。
そんなこんなで今にいたり、
チーズやMILKBREW COFFEEへとつながっていきます。
以前のnoteにも書きましたが、建築としても一つ夢がかないました。
もちろん酪農家になるというのは簡単ではありません。
知識、技術、体力、
動物、命に対する心の持ちよう。
天候、自然に対する心の持ちよう。
経営能力も必要です。
話をもどし、まとめっぽくなりますが、
大切なのは自分が面白いと思うことは自分しかわかってなくても手放さないこと。そして、自分のアイデンティティと向き合って、強みにすることかなと。そしてその掛け算は唯一無二です。
建築的視点をもちつつ、酪農家として15年間取り組んできた経験が、いまではとんでもない財産になっていると感じます。
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