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酪農家が15年間続けてきたマーケティングについて

こんにちは。
佐賀嬉野で酪農家として牛を飼いながらミルクにまつわるプロダクトやカルチャーをつくっている中島大貴です。

22歳から酪農家になり15年がたちました。

みなさんのまわりに酪農家さんってあんまりいないと思うので僕なりの立場から、牧場づくりや、商品づくり、ブランディングなど話せたらいいかなと思っています。

さて、タイトルにあるように
22歳のときに家業の酪農に就農して以来、続けてきたマーケティングがあります。
(それってマーケティングなんだろうなと意識したのは後になってからですが)

それは以下の質問をいろんな人たちにずっとしてきました。

よかったらみなさんも考えてくださいね。
↓↓↓

みなさんの近くに酪農(牧場)があったらどんなイイコトがありますか?

.
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この質問、正しい答えなんてないので気軽に最初に思い浮かんだことを素直に言葉にしてみてください。


さてみなさんはどんなイイコトが思い浮かびましたか?

さっきいったように正しい答えはありませんが、
実は答える人の立場によって答えの傾向があります。
(あくまで僕の15年間の脳内データです)

それは
"酪農関係者かそうでない人か"です。

酪農関係者や農業関係者はこの質問に対してよく答えられるのが、

  • 牧場体験ができる、牛たちからいのちの大切さが学べる

  • 堆肥が手に入る

  • 地域の循環の起点となる


だいたいこういう内容の答えが多いです。
業界内の専門知識に由来する傾向にありますね。

そして、そうでない人ですが、
"普通の人"ととりあえず呼ぶことにしますが、

酪農がこれまで身近にない、関わったことのない普通の人の答えは

  • 美味しい牛乳が飲める

  • 牛に会える

  • ソフクリームが食べられる

こういった答えが多く帰ってきます。
"楽しそう" "美味しそう"な答えが多い傾向にあります。

最初にいったように、どっちの答えがいいというのはありません。
ただ、こういうギャップを他人の言葉ではなく身を持って体感し自分の言葉にすることが大事だと思っています。

そうすると、
お客さま目線、ニーズからものごとを作るマーケットインの考え方も、

作り手のこだわりから生み出していくプロダクトアウトの考え方も、

どちらでもいいと思っていて、要はその間のギャップや距離感をどうデザインしていくかが大事だと思っています。

僕がこの質問(マーケティング)をはじめたのは
牧場見学に来た人が、『牛乳飲みたーい』と言ったことでした。
その時に当たり前なんですが、僕らって牛乳を作っていて、みんなそれを楽しみにしているんだと気づかされました。

業界内外で同じ質問をなげかけるのがポイントです。
意識してやってみると面白いですよ。

では!








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