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共感してくれたら仲間。共に働きながら相性をみる。~DRIVEキャリア主催「クロストークライブ」より~

DRIVEキャリアでは、ソーシャルセクターで働くリアリティをつかむトーク企画「クロストークライブ」を定期開催しています。>>詳しくはこちら

今回は、9月26日(木)に開かれた「子ども・若者を地域で育む」をテーマに、医療的ケア児とその家族の地域の居場所を運営する一般社団法人Lifeisの影近さん、自然体験活動を主とする保育園を営むNPO法人もあなキッズ自然楽校の関山さん、京都市でユースワーク事業を行っている公益財団法人京都市ユースサービス協会の米原さんのトークライブの様子をお届けします。

冒頭で、事業内容や今回出会いたいと思っている人材像などをご紹介いただきました。

ーー教育は関わる人の価値観が如実に現れる分野だと思います。大切にしている価値観や、スタッフに日頃伝えている言葉があれば教えてください。

  • 若者主体であること。職員には、対応後の振り返りの重要性を伝えています。ただ、自分は総務なので、若者と関わることができない。団体の業務に共感はあるが、自分は直接の対応はしない。そこが得意な人は他にいるので、彼らがちゃんと働けるような環境をつくるのが自分の役目(米原さん)

  • 哲学は3つある。①Break the rules(固定概念は壊す)②Try &Error(やらないと分からない)③Integrity(誠実さをもつ)。自分が楽しいと思う事しかやらない。活動は環境啓蒙も含めているので、まじめなことをまじめにやらないように心がけている。森のようちえんは最近広まってはきているが、極めてマイノリティな分野。それでも、今の教育に違和感を感じる人たちが全国から集まってきている(関山さん)

  • 福祉の専門性の鎧をかぶるのではなく、一人の市民として人間同士のつながりをもつことをスタッフに伝えている。私ー地域ー福祉の三角形が、しっかりとバランスが整うように。自分の価値観をおしつけて正義をだして、自分よがりの支援をしないようにする(影近さん)

ーーどうやって採用で自社の価値観に合う人を選んでいるのでしょうか?

  • 面接で選ぶという感覚がない。面接を受けに来た人は、事業に共感をしてくれているので、まずは実際に一緒に仕事をしてみる。その結果、合わなければ離れていけばいいと思っている。辞めることに対してハードルがない。無理やり働く必要もない。アクセスフリー。戻ってくることも歓迎。(影近さん)

  • こちらから理想とする人材像はない。能力で判断していない。何か役に立ちたいと伝わってくるものがあればいいい。いろんなバックグラウンドの人がいる。賃金や福利厚生など条件面を重視している人はあまりいないのが共通点。(関山さん)

  • 組織がやろうとしてることへの共感は必須だが、働く価値観は人さまざまだ。世代によって価値観も違う。バリバリ働く人がバーンアウトすることもあるし、ぼちぼちやる人がずっと続くこともあるので、分からない。自団体の採用のみならず、若者支援業界に関わる人を増やしたい。業界内でも自由に行き来できるといいと思っている(米原さん)

ーーどんなビジネスモデルで事業を運営されていますか?

  • 自治体、行政が95%、寄付、自主事業(参加費など)5%。ビジネスモデルといえる体制ではないが委託でまかなっている。自治体からの委託事業は、依頼される事も多いが、必要だと思う取り組みはこちらから働きかけることもある。持ち出しでやる事もある(米原さん)

公益財団法人京都市ユースサービス協会紹介スライド
  • 保育事業が8割。認可保育園は国のお金が入るが、認可外は100%の受益者負担になっている。もあなキッズ自然楽校は認可外保育園。認可外の保育園は自由度が高い。保育事業での得た利益で環境デザインの事業をやっている。収益性がないことは、クラファンなどを活かしながら回している。(関山さん)

NPO法人もあなキッズ自然楽校紹介スライド
  • 一般的な社会福祉サービス。特別なことはない。ただ地域に開いた居場所をつくる事業所は少ないと思う。国や自治体からもらっているお金を町に生かすことをやっている。居場所を単体でやると息切れして閉じてしまうところもあるが、福祉事業所をやっていることで継続できているところもある。カフェ事業はカフェの収益で賄っている。(影近さん)

一般社団法人Lifeisの紹介スライド

ーー今後の展望を教えてください。

  • もっと広げたい。広げてほしいという声も聞いている。保育園をやりながら環境問題の事業をやっているところは他にない。「100年先を見つめる保育園プロジェクト」の活動でインスパイアされる保育園も出てきている。もっと輪を広げて、日本中の保育園で環境問題に取り組む動きを広めていきたい(関山さん)

  • 若者の声を聞きましょう、という動きは広まってきている。でも、その聞いた声を政治や社会に取り込めていない。ちゃんと聞いて届けることをするしかない。活動を広めて若者との接点を増やし、もっと若者の声を政治や社会に届けていきたい(米原さん)

  • 野望や展望を基本的にあまり持たずにやってきた。町の人たちの困りごとの声を聞いて、共に何ができるかを考えて発展してきた団体。とは言え、最終的には、医療的ケア児のための居場所はなくなるといいと思っている。一般の園に行けないから来ないといけない状況。そこが解決されたらいい。一企業ができることはすくない。人口が減る未来を考えると、企業に所属しながら、色んな人が町で活動するような動きが増えてきたらいいと思っている。(影近さん)

■各団体の求人情報はこちらをご確認ください。
一般社団法人Life isの求人情報(掲載終了)
NPO法人もあなキッズ自然楽校
公益財団法人京都市ユースサービス協会(掲載終了)

「クロストークライブ」は、夜7時から開催です。今後の予定は、DRIVEキャリアのイベントページ、または、NPO法人ETIC.のホームページからご確認ください。皆さんのご参加お待ちしております。

▼10月24日(木)19:00〜@オンライン
多様な人と関わりながら「共創」の場をつくる仕事
<ゲスト>
・大森 亮平 氏 / NPO法人ソーシャルデザインワークス
・辻田 雄祐氏 / 一般社団法人CoIU設立基金
・荒木 経義 氏 / 株式会社ATOMica

👇詳細、お申込みはこちら


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