代打 The Emotions 81-13 2本 .160
【事実として】
女性3人組の、シカゴのソウルボーカルグループ。しかし、ロネッツ、Supremes,TLC、SWV、デスティニーズチャイルドなどソウル/R&B界隈では3人組女性グループが多いのはどういうわけか…。
ディスコの定番「Best of my life」、アースとの「ブギー・ワンダーランド」が有名。すなわち70年代中盤〜後半が売れ行き的には最盛期。
【私的には】
クラシックソウル〜ディスコ前後〜ディスコ以降という変遷は、何も知らない初心な少女(1-2)から、恋のあわいを知った思春期(3-4)、そしてビッチに転じた20代(5〜)に通じる。
そして、人生と同じく、思春期時代が最も輝いている。逆に、ディスコ以降の6〜8枚目は一曲の佳曲もなし。プロ野球選手で3年連続打率ゼロならば、それは引退だろう。高校野球選手ならば、他部からの人数合わせ人員だろう。
だいたいが、ディスコ〜80'sのソウルミュージックはいまかえりみると不毛の時代である。機材の進化とともに音が平板になっていき俗化、ソウルとポップスの境界が溶けていった。よほどの才能がないかぎり消費されていく。彼女たちも、この法則にのっとっている。だからこそ、それ以前の輝きはグッと来るものがある。
【Best Track】
No Plans for Tomorrow
【ディスコグラフィーと打率(佳曲/全曲)、本塁打(超名曲)】
1st:So I Can Love You(1969) 11-2 0 .181
#1 So I Can Love You
#6 I Found My Man
軽やかなホーンセクション、メロディアスなベースライン、美しいコーラス…古き良きマナーにのっとったソウルミュージック。だいたいこういうアルバムには、1〜2割の確率でヒットがある。
2nd:untouched(1971) 11-2 0 .181
#2 Take Me Back
#6 Blind Alley
基本はオーソドックスだが、よりベースが動くようになり、腰にクる。
3rd:Flowers(1976) 9-3 2(#2,#6) .333
#2 Me for You
#6 No Plans for Tomorrow
#8 Flowers
まるで雨上がりのような気持ちよさ。ミニー・リパートンのような切なさもありながら、基本はガールズグループゆえの明るさが魅力。 耳に心地よいカッティングギターとズシンとくるベースのバランスがすばらしい一枚。ヒットソングはサビへの転調が効いていて、曲自体のクオリティも高い。Best of my lifeの兆しは、すでに#8にある。私は、むしろ#8のほうが抑制ゆえの可憐さが感じられて好きだ。
4th:Rejoice(1977) 9-4 0 .444
#1 Best of my Life
#2 A Feeling Is
#6 How'd I Know That Love Would Slip Away
#8 Blessed
ディスコへ移行しきる直前の、ソウルとポップスのギリギリのバランス。有名なBest of my lifeが入っており、プラチナディスクになるのもわかるが、黒視点で見ると物足りない。しかし華やかである。
5th:Sunbeam(1978) 11-2 0 .181
#1 Smile
#2 Love is Right on
みだらで脳みその軽いディスコ野郎になってしまった。
6th:Come into Our World (1979) 10-0 .000
語るに及ばず。
7th:New Affair(1981) 8-0 .000
語るに及ばず。
8th:Sincerely(1984) 12-0 .000
語るに及ばず。
9th:If I Only Knew(1985)→未聴
【まとめ】
ランキングは3>4>1=2>5>6=7=8
生涯成績は 81-13 .160 (2)
個人的ヒットソングによるプレイリストはこちら。
中郡二宮町、持続的快楽生活。