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晩秋の天狗、稲に座る。
叔父の家が山の麓にあり、トイレは離れまで歩いていかねばならぬ。その過程で、トンネルのような山への道が、かぱあと口を開けているのが目に入るのである。少年時代、その先には、魑魅魍魎がいるのだと信じて疑わなかった。その代表格として頭に浮かぶのは、赤い顔に高い鼻、どこか臭いがきつそうな羽をもつ、、、天狗であった。
天狗という存在が昔から気になっていた。
やがて民俗学に興味を持ち、さまざまな文献を渉猟す
叔父の家が山の麓にあり、トイレは離れまで歩いていかねばならぬ。その過程で、トンネルのような山への道が、かぱあと口を開けているのが目に入るのである。少年時代、その先には、魑魅魍魎がいるのだと信じて疑わなかった。その代表格として頭に浮かぶのは、赤い顔に高い鼻、どこか臭いがきつそうな羽をもつ、、、天狗であった。
天狗という存在が昔から気になっていた。
やがて民俗学に興味を持ち、さまざまな文献を渉猟す