タチヨミ「コーヒーを飲みながら」④
「コーヒーを飲みながら」第1章<落花生>仕掛け
きっと、そんな仕掛けのこと、本をたくさん読めばどこかに書いてある。できるなら読んだ方がいいし、知った方がいい。教えられる感動も、喜びも、もちろん大きいけれど、本を読んで知ってしまって寂しくなった経験がある。簡単なことですら、考えあぐねいて見つけようとすることは、物語を読むことと似ていて、読んでいる途中で結末や、犯人が誰であるかなど聞きたくないものだ。そう、山登りにも似ている。いきなり山頂に立つことは、山登りとちょっと違う。山登りは、登っている途中も楽しいのだ。
じっと見つめて、考えあぐねいては、じっと見つめてだんだん好きになっていく。それはとても楽しいことだ。
「コーヒーを飲みながら」第1章<落花生>仕掛け より抜粋。
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星原理沙
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