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6月と病院-theme;匂い

さまざまあって今週は病院に行く機会が多い週となりました.単なる検査なのでご安心を.
まだ学生の身分でして、それを活用して平日の昼間に悠々と病院の待合室でボーーーとしているのですが、これがかなり良く心地いいものであることに気付きました.
平日の昼間の医療機関、というのには、幼い頃発熱やら耳鼻科系の炎症やらで学校を休まされ、母親に連れてこられた記憶を呼び覚ます何かがあるのでしょう.本当にその時間帯が、サボる対象がないくらい予定のない時だったとしても、何か合法的にサボっている優越感のようなものを感じました.


さて病院にも独特の匂いというものはあって、それは多分みんな共有していると思うのですが、あの匂いの源って何なのでしょう.もちろん薬品だったり、そもそも外界の匂いを放つモノをそうそう入れないという病院の特徴は作用してると思います.が、それ以上の何か「匂い」があるように思えてしまう.


なにかそれは、病院の無菌状態やクリーンさ、しかし不調を抱えゆっくりと弱っている人たちが集まる場であること、そのうちのいくらかは死にゆく道にあること、それらをゆるくまとめる空気、そういった精神的なところからくる匂いのように思えるのです.
静かな中でぐんぐんと空気を入れ替え続ける空気清浄機や除湿機が病院の壁の奥にいつつ、それらが取り除けないものが壁や床に残ってささやかな匂いを放っているように思う.


とか言って 単純に、空気清浄しすぎて匂いの素がなくなってるだけかもしれません.匂いなんて主観的なものですから、その病院が自分にとってどんな存在だったかによっても変わってくるでしょう.


何となく私は、梅雨の時期の病院は好きです.
それは私が、病院でつらい経験をしていないことと対応していると思います.

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