ドリンカレー開発編:ネーミングについて
カレーのパウダーをお湯に溶かして飲むという今までにないスタイルのカレー(スパイス)ドリンクの商品化をスタートさせた際、早めに決めたいな決めなくちゃ、と思っていたことが商品名でした。つまりネーミングです。私は広告の文章を制作する仕事(コピーライター)をしていますので今までに仕事として商品や店舗や企業やサービスなどのネーミングを手がけたことは複数回あります。でも自分で商品を開発して販売するのは初めてのことでして、正直言いますとお仕事としてのネーミングと自社商品のネーミングでは勝手が違います。もっとも大きな違いは今回のネーミングの決定権は自分にあるということ。当たり前といえば当たり前ですが、お仕事として依頼されるネーミング作業は、いくつものネーミング案(や方向性、切り口など)を考えるわけですが、最終決定権はクライアントさまにあります。いくら「これがイチオシです」と自信を持ってご提案してもクライアントさまが「イマイチだね」との判断であれば、残念ながらそういうことになります。
でも今回は自分で考えて自分で選び、決めるわけでひとりプレゼンです。いうまでもなく商品名は大事です。売り上げを左右するといっても過言ではありません。というわけでまずは自分に対してオリエンテーションしてみました。ネーミングに求められている要素を自分から自分へオリエンです。
(1)わかりやすいこと。まずは、これが第一です。カレー(スパイス)であり、飲み物であること。このことがすんなり伝わるネーミングが好ましいと考えました。
(2)おしゃれ感。この言い方自体がもうおしゃれじゃないけれど(苦笑)なんというかスマートなネーミングがいいと思いました。いわゆるダジャレ系とかおもしろ系ではなくスマートであることも大事だと思っていました。
(3)ユニセックス感。女性っぽすぎたり、男性っぽすぎたりどちらにも偏らないネーミング。柔らかさも真面目さもあるものが商品特性にしっくりくるんじゃないかと思っていました。
(4)覚えやすく言いやすい語感。長すぎてもダメだし、すんなり覚えてもらいやすくって口にもしやすいもの。音的にもわかりやすいネーミングがベターです。
(5)既存しないもの。当たり前といえば当たり前ですが、すでにあるネーミングは使いたくありません。あくまでも新しい商品なんだし、ここ数日話題になっている○ィ○ミスやさんみたいなことはもってのほか。気持ちよくオリジナルなネーミングにしたい。
ざっとこんなところでしょうか。もういくつのネーミング案を書き出したかわかりません。10や20じゃないですよ。100は軽く超えています。考えては書き、思いついては書き、悩んでは書き、ぐるぐるぐるぐる(考え悩みつつ)とにかく書き出しまくりました。読み返すと笑っちゃうような「ダッサ〜」っていうのもあるし、恥ずかしくなるような「あまぁーーーーーーい」的に気取っちゃってたり、意味不明のものだったり。そうこうしているうちにいくつか候補を書き出して、オットに見せて意見を聞きつつ、また悩み考え、、、2〜3ヶ月があっという間に過ぎてしまいました。
まあ、でもそろそろ決めないとロゴやパッケージのデザインも(デザイナーさんに)お願いしなきゃいけないし、、、となった頃、いよいよ数案に絞り込み、ドリンカレー に決めたのです。が、決めた後も実際これでいいかなあとうじうじ迷いもしました。でも、もう決めよう! という決意のもと商標登録申請をすることにしたのです。そうすれば腹も決まりますから。ねw
果たして商品名は「DRINCURRY|ドリンカレー 」に決定! 今となってはいいネーミングだと思っています(自画自賛ですみません)。そうそう、ドリンカレー というネーミング、誰もが知っている大ヒット曲を多作なさっている有名作詞家大先生にも褒められまして(自慢です、はい)すごくうれしかったです。そして評判もなかなかです。強いていうなら「ドリンクカレー」と「ク」を抜き忘れて呼ばれることがたまにあることくらいですかね、気になることは。本当は、最後まで悩んだいくつかのネーミング案もここに書こうと思いましたけどそれはまた別の機会にしておきます。恥ずかしすぎるんで。
飲むカレー=DRINK+CURRY=DRINCURRY
みなさまにもっと知っていただけるようにこれからもじわじわ頑張りますのでよろしくお願いします♨️☕️♨️
ドリンカレー 公式サイトおよびショッピングサイト