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就職サイトで就職不安を打ち消す 他2品【ちょこっと回想録】

こんばんは、Dr.りけ子です。昨日に週報を記載したので、月曜日更新のちょこっと回想録は本日更新いたします。
今日は、7月25日~8月2日のつぶやき、計3品を掲載しました。



①就活サイトで就職不安を打ち消す

私の体験談ではないのですが、印象深かった学生さんのお話だったので共有。この学生さんは、大学院生向けの就活サイトに登録して、先輩たちのインタビュー記事などを読んで、「博士でも就職できる」という情報を得ていたそうです。どんな求人があるのか調べるうえでも良い方法だと思うので、博士進学に興味のある学生さんは、試してみるといいかもしれません!

ちなみに、私は博士進学を決めた修士一年の冬、「修士でも博士でも就職はできるでしょ!!」と思っていました。なんにも調べなかったので、今の学生さんはちゃんと調べていて、しっかりしているなぁと思います。

博士になる就職先が狭まることを知ったのは、博士二年になってからです・・・。産業界の奨学金をいただいていて、協賛企業に就職するという条件付きだったので(内定は全く確約されていないという謎仕様)、ちゃんと調べていなかったという訳アリではありますが、この奨学金をいただいていなかったら、私の就活は大変だった気がします。

②D論から励まされる

ちょっと過激な書き方をしますが、実は私、自分のD論を「ゴミ」だと思っていました。

全体の構成を練って、引用論文を精査して、データの整理もして、図も作り直して、と半年かけて少しずつ書き上げたD論でした。しかし、いざ製本してパラパラ読み返したときに、「すごいちゃっちく見える・・・」と思ってしまったんです。

半年の間に、私の専門への知見が深まり、見える世界がさらに広がったのだと思いますが、あんなに頑張って書き上げたはずのD論が、なんだかみすぼらしく見えたのは、とてもショックでしたね・・・。テーマや実験成果については、自信を持って「面白い!」と言えますが、それをまとめた文章を見たら「浅いなぁ」って思ったんです。

「もう見たくない!」と、それ以来、D論は封印。5年の時を経て、久しぶりに読んだD論は、自身の血と汗がにじみ出ていて、いろんな記憶がよびおこされ、懐かしい気持ちになりました。5年の歳月を経たことで、多分美化されたんだと思います(笑)。

③文系と理系でキャリア選択が大きく異なる

理系だと、指導教員の研究の流れの中でテーマを設定して、技術や考え方を学ぶことが多いように思います。「◯◯先生の一門」みたいな言い方を聞くことも多いです。

一方で、文系だと、そういう感じではないらしく。ここ数ヶ月で聞いた話を書きますが、例えば、指導教員が国際法を研究しており、特にアメリカが専門だとすると、学生さんはヨーロッパやアフリカなど、対象とする国が全く違うようなんです。国際法という大枠は同じでも、詳細は異なるため、理系と同じように教員が細かく指導することが難しいのだとか。

こういった状況もあるため、文系は3年で博士課程を終えるのは「天才!」と言われるくらい、3年を超えて博士課程に在籍する方が多いらしいです(文系すべてがそうではないと思いますが)。また、博士修了後のキャリアは、理系に比べるとアカデミアに偏ることが多いそう。「大学院に行ったら研究職にしか就けない」という意識は、理系よりも強い印象です。

文系の方から「博士で企業就職なんてできるんですか?」と言われたことがあり、軽いカルチャーショックでしたね・・・。文理問わず、そういう言葉がなくなるような世界にしたいと思いました。


いかがだったでしょうか??ここ数ヶ月で博士関連のいろんな方とお話してみて、「自分がいた世界は狭かったんだなぁ」と思い知らされます。私自身が、自身の専門以外の世界にも目を向けて、活動する必要があると感じます。


博士が輝ける社会となりますように!

Dr. りけ子

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