変えられる/すぐに動けることの大事さ (外出自粛要請に際し)
今回は、迷ったけど、こだわり過ぎずに動いて良かったという話です。(雑文つらつらと。気付きの備忘録です。)
今までは。迷ったら「面白そうな方」か「カッコいい(ズルくない)方」って決めていた。迷うタイミングでも即決出来ていた。コンセプトはブラさずに、自分で判断して、超速で動いて反応みて必要に応じて変えていくことが出来ていた。
人が集まり繋がっていき、何かが生まれる"LOCAL SMALL HUB"として、頑なに通販をやらずに来た。ただの物売りにはなりたくなかった。誰か知らない人にビールや旅道具を届けることは僕らのやりたい事でも役割でもないから。
今回の新型コロナ絡みの環境変化にだけは迷った。都の要請にしたがい、店内角打ち中止(飲食提供19時まで)と営業時間変更(酒販店営業1時間前倒し)までは早々に準備・実施していたが、通販を始める事への抵抗だった。初志とは違うのだ。
角打ちができないドリフは魅力半減だ。11月に経験してわかっている。今回は来店者が減るのは確実で、動かずに長期化すれば事業継続にも影響あるかもしれない。(一方で、あの頃よりもエンゲージメントは高まっていると思いたかった。)
判断として、ドリフなりの通販を「顔の見える通販」として、複数回来店の"顔とビールの好みがわかる人"へのビールセレクトという形で、インスタDMでの文通形式でスタートした。
最初の木金で4件、2週目は6件と想像以上にサポート頂けました。
意外なことに、誰かの事を思いながら選ぶビールってのはギフト選びと一緒で楽しいって気づいた。まさにFor You。コレっていつも店でやってるお客さんと一緒にビールを選ぶ行為と変わらない。
またインスタDMのやり取りもむしろ混んでる時のドリフよりもone to oneのやり取り。
あとは店でみんなとビールの会話してきたのが良かったなぁ。これ好きそうだなってのがわかるもん。
でもって届いた人達がみんなインスタでアップしてくれるのが泣ける。マイナスを埋める為って気持ちで始めたのに、プラスの効果を生んでくれてる。驚きと感動。なんかスゴい。ありがたい。
これまで拒んできたことだったけど、やってみたら全然違う世界が見えました。むしろ「顔の見える、コミュニケーションしないと出来ない通販」でした。これはドリフの役割領域です。
2週目からは、1週目に届いた方々のポストのおかげもあって、初めての方も対象にDMでの文通からビールの好みをお聞きしながらのお届けを始めています。インスタアカウントってのがポイントで少ない情報ですが雰囲気は伝わります。
(件数が少ないから出来ることだとは思いますが。)
外出自粛などは決して歓迎すべきでは無いが、本件が無ければ、気づけなかった事だ。
また、自分達のダブルワークかつ、店の狭さゆえの混雑することもあり、通販に割くの余裕も無かったのが事実。
今後のドリフの可能性を拡げる機会になると思います。
但し、決済手段が銀行振込なのは手間や手数料が掛かるので申し訳なく、何か他の方法を探りたいなと。(今はもちろんその分を考慮した価格設定にしていますが。)
併せて勉強になったのは、個人飲食店の方々が、あらゆる工夫をして、時にはやりたくないことも始めて、事態打開をしようとしているのを見て自分達もって思えました。冷静さを保ちつつも、必死になってよくする方法を考えるって大事。
夏頃に向けて、県外への通販を可能にする為に通販免許の取得を進めています。通販目的よりも、範囲を広げて生まれる何かがあるかも知れないってことの方が楽しみです。
いずれにせよ、温かい人達に恵まれたことへの感謝。そして、迷ったら動いてみる方に居るのは大事だなと痛感したのでした。
とは言え本状況の改善・収束にはまだ時間がかかりそうです。記載内容もあくまで現在のもので先は全くわかりません。収束後は価値観やコミュニケーション手段も変わってくるはず。アフターコロナの世界まで見据えて動きたいですが、まずは本状況においては1歩先を見て動くことと、遅れずに居ようと思うことはやっておきます。
心残りは近隣県外の方々(神奈川、埼玉など)とのビール、ギアを通じたコミュニケーションがこの期間希薄になってしまうこと。オンラインでのコミュニティの作り方も勉強したいなと思ってます。