ドリフの8Qレビュー(2021年7-9月)
気づけばOPENから2年経ってた。
2年やってダメなら辞めようなんて話して始めたけど、採算は当初の見立てよりもプラス。楽しくやれてるうちは続けられそうだ。
7-9月は緊急事態宣言で持ち帰り酒販とギアショップのみ。販売は初めて前年割れ(前年比70-80%前後)。それよりもやりたいように動けず、「場」の機能が停滞したのが残念。
それゆえに新しい遊び(パックラフトと MTB)を仕込んだ7-9月。好き/遊びの延長で始めたドリフ。遊びは必ず活きるはず。
2年経過時点でのインスタフォロワー数4,960は想定以上で、その認知が安定の原動力になっていた。
◼︎2021年7月
酒屋と旅道具屋の営業にも慣れた。
半年以上もこの状態が続くと叶わないことのほうが多くモチベーションとの戦いはあるので、「頑張らないこと」を心がけてた。
そんなこんなで、店の鮮度は保ちつつ、新たな遊びを取り入れて始めるタイミングに。
「MTB」と「パックラフト」デビューとなかなか忙しく充実してた。これはハマる遊びと確信するとともに、ハイキング同様に生涯スポーツに繋がるなと。
ハイカーの集まるボトルショップのドリフは、僕らがハイカーだから。遊びを拡げれば輪も広がるし、何より自分達も含めてハイカーは"その先の遊びを探す"ようになるので、その時の選択肢を会話できるのは大事。
そしてその遊びの入口をつくる、ハードルを下げる仕掛けもしたいなと思うので、それぞれの遊びの達人に相談してみよう。
別の話で、7月のワラーチPOP-UPは気づきがあった。前年大好評の企画も、今年は緊急事態宣言で飲めないから事前の予約は数件しか入らなかったけど、蓋を開けて見れば、偶然居合わせた人達がリアルのワラーチ作りを見て、自分も作りたいってなるシーンが多く、結果として昨年並の大忙しに。リアル/ライブ感ってのが相乗効果を生む企画ってあるよねって話なので、思いつく企画がいくつか出てきた。
◼︎2021年8月
8月頭に雑誌BRUTUSでビール特集があった。ポパイとブルータスは愛読書だから、ここだけは載りたいなと思っていたけど、載ってなかった。取材されてないから当たり前。
で、少し悔しかったんだけど、「ビールについて語らせろ!」で、出てる人達が語ってる内容は長年の関わりがベースにある表現を前提としてるので、僕の今の関わり方でここでビールを語るのはちと陳腐で上滑りするなぁって思った。
でも一方で「ビールなんて語るもんじゃないよね。語るやつ面倒くせぇ」って思ってるから、次回は「めんどくさいこと抜き!ビールがうまい!」って特集で見開きか1ページで載せて欲しいな。そっちの方が面白いと思うけどなぁ。
ドリフとしての承認欲求があることに強烈に気づいた出来事だった。だってPOPEYEとBRUTUSには載りたいもん。カッコつけても仕方ない。それぞれのマーケット/カルチャーの中で好意的に認められたいなってのは思って当然。
この時期の工夫としては、ビールの仕入れでは「売場の鮮度」を上げるために通常は1cs24本での仕入れから、少しコストはかかるが6本や12本単位で複数種類を仕入れられる混載を多用した。特に飲めないこの時期は毎週買いに来てくれる持ち帰りのお客さんに常に鮮度感ある(新入荷銘柄がある)売場を提供することを優先した。お新しい持ち帰りのお客さんの買っていってくれる銘柄なんかもアタマに入れながら臨機応変にラインナップしていた。
尚、売上は開店直後の飲めないドリフの過去最低の2019年11月に次ぐ苦戦。でもこの人の出ない環境下ではよく買ってもらえたと思ってる。従来はビールの通販比率が10%弱だが、この時期は20%を超えていた。
◼︎2021年9月
人が繋がり何かが生まれる場所。そんな理想とのギャップがあるから充実感は満たされずも採算は何とか安定。
でもそれは酒屋とギアショップとしての安定であるのかも知れないと思うことも。角打ちできないなりにビールを定期的に買いに来てくれる人達と、ギアを求めて来てくれる人達で、採算ラインまでは辿り着いてるのだから。そしてビールを買いに来てくれる新しい人達との出会いがあるのもありがたい。贅沢な文句を言ってられるのもベースがあるから。
でもたまに1日の売上が8本なんて日もあると凹む。売上というよりは、ドリフのこと忘れられちゃうじゃないかって不安。きっとこれは店やってる人達はこの時期そうなんだろうな。(でもまあ慣れた。多少で右往左往しなくなったのは収穫。)
また、ビールの仕入れについても気づきと反省があった。
1本(473ml)2,000円の空輸のレアビールは僕らの店ではそうそう売れないってこと。メインターゲットのお客さんを理解しているにもかかわらず、話題性を優先し、時に全体の3割くらいにまで上げてしまった。結果として原価割れの処分販売に。身の丈をわきまえろと言うハナシ。高価な話題性品種は一部の信頼するインポーターのみからの全体の1割程度でよい。
空輸プレミアムも3ヶ月在庫したら船便クオリティゆえ、それを2,000円じゃ売れない。
そうこうしていると過去に散々売って推したブルワリーを取扱する空輸専門の新鋭インポーターから情報をブロックされてたことが判明。やりとりに狡猾な臭いは感じていたけど、改めてその直感とダサい奴らとは仕事しないことが大事だなぁと。そして自分でアプローチしてきて、勝手にブロックとか気分悪いしマジクソFuck👎
ポジティブな出来事は、国内新鋭ガレージブランドのKampai Gearworks の取扱開始がトピック。一緒に育っていけるブランドとして長くお付き合いしたい。
ドリフ運営に活きる遊びは充実。
①ギアテストを兼ねて2年ぶりのテン泊で朝日-白馬の縦走をした。久々にCT12時間の行程を75%で歩いた。ハイカーとして機能してたことにちょっと安心。
②会津へのチャリ旅で、地方におけるリアルの場づくりをしている場所を見てきて、外遊びの資源と場づくりの融合はあるなぁと感じている。この旅が動き出すきっかけになるだろうか?
③そしてSUPデビューも果たした。
あれ?意外と濃かったなぁ。
まぁしっかり考える時間に使えていたって事。
売上は前年70%程度も、採算はプラス。少なくとも赤字ではないってのは安心材料。
2年目の総括や、3年目のやりたいことは別途書く事とします。
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