世界一ハードルの低いpop-upスペースを作ったわけ
開業から約半年経ったの3月上旬、僕らは店内の空いた壁に900*600mmの有孔ボードを設置し、新たに小さなPOP UPスペースを作りました。
目的は
①鮮度ある情報を提供し、来店者に楽しんで欲しい。(新たな気づきがある。)
②個人のアウトプットのきっかけづくり。(support start-up) →自分達は「お試し」する機会は簡単には得られなかったので。
原則、2週間(6営業日+α)を1サイクルとして回していくイメージです。
ドリフのGearの考え方は、特定のガレージブランドのGreatなGearを定番として展開し続ける店であり、むやみやたらに拡げないことを前提としています。
一方で、新たにドリフとの親和性の高い、従来にないコンセプトを有したプロダクトを作っている方との接点が生まれてきました。スタートアップのタイミングである方々もいらっしゃいます。
加えて、お客様と半年接してきて感じたのは、アウトプットの種・ネタを持っている方がたくさんいるということも見えてきたタイミングでした。
実現するのは今だなぁと感じた翌週には壁に有孔ボードを打ち込むDIYをしていました。
それは、きっとスタートアップをする人も、遊びの延長で展示する人も、それを目にするお客様も、何より僕たちも楽しい。
初回は、ボトルショップとハイキングギアとの親和性の高い、「Wear Coogie」など唯一無二のギアを展開するpon-sa walking gearさんにお願いし、6日間展開したところ、想像以上の反響を生み、お客様も僕たちもきっとpon-saさんも楽しめたんじゃないかと思っています。ギアを見てキャッキャして会話が盛り上がるって素晴らしい。
これなんです。やりたかったことは。正直ここは僕らの利益なんて要りません。(場所代タダ、本人直売の場合は利益ゼロ、ドリフ会計の場合は10%利益)
2回目はコロナ騒動が改善次第、実施が決定している状況です。これまた従来ドリフにはないカルチャーで、とは言え今のお客様達への親和性はある変化球なんです。って言ってる時点で、仕込んでいる僕らが楽しんでいるのが伝わると思います。
加えて、上記と同列で大事にしているのは「素人の、ほぼ素人による、ど素人のためのPOP-UP」をコンセプトとしたドリフのお客様の趣味の延長をアウトプットして貰えるネタも4種ほど仕込んでいます。楽しむ側にも楽しませる側にも回れたら、自分だったら楽しいなって。
僕達みたいな素人(飲み手/遊び手)の延長の店だからこそ、真剣にやってる趣味の延長で気軽にやってトライ&エラーでいいじゃない。それよりもやってみたら(動いてみたら)何かが生まれるってことの方が多いと思います。そのpop-up自体の成功はその後の繋がりになるかどうかだけだと思います。その人の趣味で60点主義でスタートしていいのです。動いたらほぼ全て糧になるので成功です。
そんな訳で、やる側も見る側も楽しむために作った、世界一ハードルの低いPOP -UPスペースの話でした。失敗へのツッコミも含めて、盛り上がりそうかどうかだけを判断基準にしています。
前述の「support start up」はかっこいいことが言いたかったんです。全ては自分たちが楽しむためと、来たお客様に楽しんでもらうため。って言った方が正直ですね。
あ、唯一大事にしているのはドリフに来て雰囲気がわかっているメンバーであることってのは始まりの今は外したくないです。あくまで"今は"ですが。