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ドリフの扱うプロダクトの話(→天邪鬼な僕らの考え方)

何せ自分達で全てをセレクトしているので、品揃えには納得してます(笑。
そしてこの品揃えを叶えてくれているクラフトマン、インポーターに心から感謝します。

なぜそのプロダクトを扱うかって基準ってなんだろうってぼんやり思ってたことを言葉にしてみました。

僕らにはビールも旅道具も共通点があるように思います。
全てがそうではないけど、僕らが推している殆どが以下に該当します。

①使ったこと/飲んだことがあって、自分の言葉で推したいと思う好きなモノ。
②作り手やインポーターの顔が見えて、その人の意図に共感できるモノ。
③作り手が売り先をある程度選び(絞り)、小売店に価値を伝えることを期待しているブランド。
④極力、ドリフだからこそのストーリーが描けるモノ。(→コレが一番かも)

自分で探してきて紹介してる、目利きの居る昔の(20年くらい前の)個人店に近いセレクトショップが好きだった。とことん好きなものを推すし、何より新たな気づきがたくさんあった。そこが根っこにあるんですね。まだ全然そのレベルじゃないですけど。

そして、天邪鬼な僕らは現在、「今売れてる大人気のモノ(="買われちゃう"モノ)」を新たに取扱うことには抵抗があります。

(※実は、OPEN前はやはり「強い(売れてる)」ブランドのサポートが欲しいと思ってました。そのカテゴリを扱っているという認知が欲しかったんです。そうじゃないと気付くのも早かったですが。)

ドリフとしては、探して紹介して、価値を自分の言葉で伝えて、ブランドと共に成長していくことをしたいし、それが楽しい。「今売れる/売れそう」が一番じゃ無いんです。

もちろん、今すでに大人気のモノには素晴らしいモノが多いのはわかってます。その市場を創ってきたプロダクトであることが多いと思います。(※先駆者のやってきたことは心から尊敬してます。)

加えて、販売店の売り方も私達とは価値観の異なる場合があります。時にweb販売なんかはプロダクトの人気に頼った販売機会の奪い合いに見えちゃう場合があって…。
(※仕入れの難易度とか、それまでの貢献度とか、店としての認知や格とか、発送業務とか、発売日の混雑とか、様々な苦労や努力はあるんだと思います。)

もちろん事業(売上・採算)のことを考えたらそれは理解できます。僕らも人気のプロダクトあっての商売ですから。
でも今は同じプロダクトを小商いの僕らが扱うことはないだろうし、お客さんからの期待値もそれでは無いことを感じています。(同時にweb/通販を独自化かつ極小化してるのは上記背景です。)

上記はギア寄りに見えてしまう話ですが、ビールも一緒です。美味しくて人気のビールはたくさんあります。(取り扱ってなくても他の店で買ったり現地行ったりして飲んでます。美味しいし人気の理由もわかる。)
やはり売れる/売れそうじゃなくて、僕らが推して伝えたいストーリーを描けるかどうかを重視しています。じゃあそのストーリーって何ってなったら曖昧で感覚なんだけど。(数が多いので全てそうではないし、今も試行錯誤中。)

結果、意図してプロダクトを取扱う基準があったんですね。書いてみて整理できました。

2021年8月時点では上記のように思っています。
一方で現在はダブルワークの腰掛け野郎が言ってる事でもあり、数年後に会社員を辞めてドリフ専業でメシ食おう(願望)とした時に同じスタンスで居られるだろうか。(不安)
加えて、ギアもビールも、マーケット環境とプレーヤーの位置付けも変化していくはず。
その中で今みたいなスタンスを維持していくためには変化や進化しなきゃいけないんだろうな。
いや維持する必要もないのかも。その時の気持ちでやりたいようにやってる方が楽しいしね。

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