見出し画像

ドリフの12Qレビュー(2022年7−9月)

久々の四半期の前年超えと数字は堅調。仕掛けとしては平坦でやや低調に感じる夏だった。
今の仕掛けよりも、来年度の仕掛けに向けた旅のコンテンツを充実させたから。(オープンイベントは殆ど企画せずに、粛々と安定した営業を続けた。クローズドの外遊びを企画含めてたくさん行った3ヶ月。ここは実りとして活かせる。)

例年以上の猛暑で、ビールの販売は夏場のピーク復活を期待したが苦戦。一方でギア類の販売は経年による認知向上も含め好調。そこで相殺って感じで2毛作業態の守りの強さを発揮。いや運がいい。

上記ビールの苦戦はクラフトビールを巡る人の流れの変化かなって思うこともあり、前提として昨年よりも飲食店シフトで持ち帰りが減ることに加え、クラフトビール酒販店&飲食店の増加により分散していることが想定される。

当たり前だけど、飲み手の数×飲む量が増えない中ではパイの奪い合いになる。ただクラフトビールか飲めるだけで集客できる時代じゃないってこと。そこに行く/そこで買う価値を磨かなきゃと本気で思う。付け焼き刃じゃなくて本質的な価値をと。そう思ったのは常連さんはしっかり根付いてくれているが、新規のお客さんが従来に比べて少なかったように感じた3ヶ月だったから。

認知の指標となるインスタフォロワーは6,114。この1年は月100名前後の増加。ありがたい。

◾️2022年7月

外遊びのクローズド企画の充実した7月だった。
「まさしのつくばグラベル」に始まり「甲武信ケ岳沢登り1day」という中々のハードツアー。エントリーというよりもベースに一定のスキルと体力が必要なツアーで面白かった。これこそ、外遊びを楽しむドリフらしい一面で大好きな部分。主催してくれる仲間がいるのはありがたい限り。

一方で、実店舗の企画は低調というのが正しい。OMM参加者のキャリービールを割引する「わんぱく割」は3年目。夏場のOMMはオールキャリーじゃなくてもOKで現地でも買えるので例年キャリーの人は多くないのですが、前年の夏と比較し微減となり、少し寂しい気分だった。「続けることの大事さと難しさ」と「企画鮮度の必要性」とを感じた。本来ならばエントリー者の事前の繋がりを生むような場作ったり、レビューの場を仕掛けたりが理想ですね。冒頭にも書いた場の価値ってのはそういうことだろう。(だけど集客イベントに関しポジティブに動けなかった事実あり。)

7月末より国産ビールとスピリッツの通販免許を取得。(6月度に申請)
提供個数こそ週に5−6件に限られるが、国産&海外ミックスの「ドリフのビール便(Web /通販)」の提供が可能になった。小さいけれど新しい仕掛けは好評だ。

◾️2022年8月

相変わらずの猛暑。暑過ぎた前半はビール系の販売の低調は続く。特に持ち帰りの需要が苦戦。後半は復調で安定も、初年度ピークや去年の持ち帰り需要のピークは超えず。でも外的要因による偶発的な過去のピークを追いかけてしまうのは違うよねって思いながらも継続していくとそんな不安になったりする。数量を落として(70-80%程度)鮮度保っていくことが必要だった。ここは前述の飲食店シフトと購入場所の増加(による分散)が要因と捉えている。
ジタバタはしないけど、ドリフの相対的価値を高めることは必要だな。

一方で、ギアは売れ筋品種の入荷に加え、取扱品種の増加も相まって好調だった。3年間取り扱っているギア類も、元々は認知の拡大余地のあるブランドだったので、ブランドとドリフ双方の認知UPに伴い、実店舗にまで出向いてみて買いたい人たちが多かった。やはり、ブランドと店が一緒に育っていくようなやり方が僕達には心地よい。売れてる/売れそうなものを売る発想ではなく、自分たちが使っていて伝えたいものを一緒に売れるようにしていくプロセスが好きなんだ。

結果として久々に前年の売上を超えた月でした。

そして、営業を従来通りに行いながら、大小3本の旅に出たことと、そのアウトプットをドリフのアカウントでも発信していこうと始めてみた夏。「新手の観光案内所」であったり「ハイキングのその先の外遊び」を提案・紹介していける場所としてのドリフになりたくて。しかし旅の記録のアウトプット媒体って迷いますね。結果として一番フォロワー数の多いインスタ中心に展開するのですが、検索&アーカイブ機能を考えると、noteにいろいろな発信を集約しようと決めて動き出した8月でした。

◾️2022年9月

ニセコグラベルへの出場から始まった9月。またまた旅スタート。
からの翌週はパックラフト川下り。旅はドリフのコンテンツだからね。

「HIKER'S GIN」第2弾のリリースなども含め、9月は新しいお客さんが来てくれる時期だった。仕掛けると反応はあるもんだ。

気づいたことは、水木金の平日にドリフに来られる人はそう多くないということ。その週は金曜日が祝日で営業したんだけど、首都圏からも多くの新規来店があった。加えて「HIKER'S GIN」のWeb販売でも半数は首都圏からの購入と時間的なハードルってあるんだなぁと改めて気づく。曜日は今後の拡大余地として残しておこう。

一方で「どうしても行きたい理由」があれば、来てもらえるはずで、それに足りないのは事実。だって「HIKER'S GIN」だったり、「モンペズボン」だったりはリリースの日にたくさん来てもらえるもんね。それを「モノ」ではなく「コト」で作れるようにするのが目標だな。

40点主義のトライアンドエラーで進める方が好きだったんだけど、3年もやってると、40点でスタートした時の反応を想像できるようになっちゃって、手数が必要だと思いつつも、やるなら一定の精度を求めるようになっていることに気づく。その辺が企画数を少なくしているのかも。いかんいかん💦

そうそう、なので「エントリー期のハイカーの繋がりができる場所」を月1回程度で非営業日の火曜日にやってみようかなと検討中。次世代ハイカーが集まる場所になるキッカケづくり。それをリリース(宣言)できたのは進歩だ。

LOCALのボトルショップ&ギアショップではあるけど、そのLOCALってのは物理的というよりも、外遊びのカルチャーやスタイルに基づく精神的なLOCALなんだろうなと。”LOCALTURE”とも言うべきですね。ちゃんとそっちが充実するようにしたいな。

あ、9月も苦しかった前年は越えました。
ビールの低調を旅道具が好調で救ってくれました。
遊びは絶好調な9月でした。

そして、3年間にわたり毎週3日間店を開け続けたことになる。よくやってきたな。でも新しい仕掛けを続けないと。そんな4年目にしたいな。

いいなと思ったら応援しよう!