日だまりの冬に柚子の香り
「紅茶に浸したマドレーヌのひとかけが幸福な記憶を呼び戻す瞬間、私はめまいを覚えた。
/マルセルプルースト」
「おお、失われた柚子チーズケーキ(マドレーヌ)の時よ!」
贅沢スフレ
ことしの(やりたいこと)テーマに
「スフレを日常にする!」をかかげた。
お気に入りだった横浜のアフターヌーンティーティールームからあの大きめなスフレがメニューからなくなってスフレをたべる楽しみが難しくなったからだった。
それで、だったらじぶんでスフレを簡単に焼いてたべれるようになればいいのでは?と思った。難易度が高く思えたスフレも何度か回数を重ねるうちにレシピなんてみなくてもカンタンに作れるようになった。
お店でたべていたスフレの甘さを控えめにすることもできるし、アレンジがとにかく試すことができるのでこの課題はよかったと満足。おかず(料理のような)スフレまで焼けるようになった。
SABRINAレッスン
スフレの贅沢さはオーブンから出すとすぐにしぼんでしまうことでたぶんお店のスフレにはベーキングパウダーのような膨らし粉も少し入っていたのかもしれない。私は家で作るスフレにかんしてはベーキングパウダーを使わずすべて卵白のメレンゲだけで焼いている。だけど最初は少し難しく感じたし表面などはキレイに焼けなかった。2回目でうまく膨らんだ時は感動的でこれでもうスフレを探してたべ歩きしなくてもすむ。
今日あらためて料理本をみるとスフレではなくてスフレチーズケーキで
作り方はスフレよりもカンタンでそれほど神経も使わない楽チンさ。
最初に難易度が高いと
あとはすごくラクになった出来事のひとつだった。
柑橘フルーツショッピング
地産野菜を売る農家直売店のお店では
国産レモンやゆずなどがたくさん出回っていて作りたいレシピも多くなる。ぽん酢も柚子を使って手作りがいいし、レモンも青いレモンなどはスフレにするとすごくおいしい。さっそくまたことしの冬がきてスーパーよりもモノが良さげな、安くで柚子を買い始めた。
きょうのスフレチーズケーキに使ったのは
富士山の見える柚子の里 穂積の柚子(へーそうなんだ~)で
山梨県富士川町の果汁がたっぷりの香り高い柚子をつかって作ってみた。
大きな柚子は1個¥80でその前は2個¥100の柚子を買ったけどおいしい。
料理レシピ本に書いてあるように表面がカリッ中身がふわっとしたスフレチーズケーキが焼き上がった。
果汁と柚子の皮もいれて皮は下のほうに沈んでカットすると現れる。
日だまりの部屋に柚子の香りがひろがる。
そういえばお店では柚子やレモンスフレはなかったからこれは新たな記憶として
五感がおぼえている。
そして、また春がきて
柚子の木にあの香りのいい白い花が咲く頃
私は柚子のスフレチーズケーキと紅茶の時間を思い出すのだった。
closetfreak