ミンサガリマスターの初心者向け講座+バグ技+応用技

ロマンシングサ・ガ ミンストレルソング リマスター、縮めて「ミンサガリマスター」を今更ながら購入した。

このゲームは非常に自由度が高く、どのようにゲームを進めるか、キャラクターをどう育てるか、何をするのかすべてプレイヤーの好きに決められる、現代で言う「オープンワールド」のはしりのようなゲームであり、複雑で覚えることが多いものの、その自由度ゆえに一度はまってしまえば病みつきになる面白さを秘めており、私もこれを購入して以来、冷めかけていたゲーム熱が一気に蘇り、もう60時間以上も続けてこのゲームをプレイしている。これを読んでいる皆さんはもちろんのこと、未プレイの方がいたらぜひともおすすめしたい作品だ。

しかしこのゲーム、その自由度の高さと引き換えに難易度が高いゲームとしても知られ、普通に進めているだけではいわゆる「詰み」となりかねない状況になることもしばしばあるゲームとしても知られる。

もし、この記事を読んでいるあなたが、こうした初心者であるならば、プレイの最中に同じく詰みや不便に感じる部分もあると思い、そうした初心者のためにここに攻略にあたって便利な攻略法などを記したいと思う。

この記事は基本的には他のサイトを見て回れば分かることや、ゲーム内「ギユウ軍」から聞ける情報などを個人的にまとめる形となっているため、ほぼ無料で読むことができる。
有料部分には、他のサイトではなかなか確認できない情報や小ネタ、バグの応用などもわずかながら記しているため、この記事を読んで気に入った方は筆者に小遣いをやる感覚で続きを読んでみて欲しい。
ちなみにゲーム開始時に選択できる追加要素のあり/なしに関しては「あり」を前提に解説しているため、そこで悩んでいる人は安心して「あり」を選択して欲しい。「あり」を選択して得られなくなるものはない。

主人公たちを加入し、行き先を増やそう

このゲームは通常のゲームのようにフィールドマップを自分の足で探索し、次の街を見つけて入るなどということはせず、次の行き先へはゲーム上で「場所」を教えてもらい、それからワールドマップを開いてその場所へ向かうという手順を踏む。
その場所は街人からの聞き込みを行うのが基本であるが、それだけでは解禁されない場所もあり、これはイベントを進行したり、特定の仲間を仲間にしたりすることで解禁される。
その中でも一番手っ取り早い方法は仲間を増やすことであり、仲間の中でも主人公に選ばなかった他のキャラクターが「場所」を保有している場合がほとんどだ。
また、主人公キャラはサブストーリーに関わってくることも多く、イベント進行において重要な役割を担っていることもしばしばあるので、特別な事情がない限りは極力優先して仲間にしたいところ。
他の主人公は街の施設である「パブ」に入り、話しかけることで加入させられる。

パブで見つかる仲間は以下の通りである。

・アルベルト/シフ クリスタルシティ・アルツール※1
・アイシャ 南エスタミル・タルミッタ・ウエストエンド
・グレイ/クローディア メルビル・ゴールドマイン・アルツール
・ジャミル アルツール・ヨービル・ブルエーレ・タルミッタ
・ホーク ウソ
・バーバラ ノースポイント・ウソ・クリスタルシティ・アルツール・北エスタミル・南エスタミル・タルミッタ・ウエストエンドを順番に周回

先述通りいずれもイベントへの関わりや重要アイテムの所持など、重要な役割を担っていることがほとんどだが、中でも場所の所持という点で重要なのはグレイとバーバラで、この二人が仲間になると主要な行き先の大半が明らかとなるため、この二人は率先して仲間にしておきたい。場所が手に入ってからも使うかは個人の判断でよい。
基本はパブの出入りを繰り返していれば、仲間はランダムで出現するためこれで仲間にすればよい。特定の段階であればパブを移動しない仲間もいる。
ただし、イベントなどの都合でパブ滞在の可否が決まったりするので、この説明も絶対というわけではないし、時にはイベントの最中に仲間にできることもあるかもしれない。
そういう意味では、あまりこの表も役に立つとは言いにくいかもしれないし、最初の周回の時は気にしすぎないよう、好きなようにゲームを進めるとよいだろう。
ちなみに仲間が5人以上いるとそれ以上仲間を増やせなくなるが、パブへ行って詩人に話しかければ任意の仲間を減らすことができる。覚えておこう。

※1アルベルトは初期の段階ではパブにおらず、イスマス城の中におり、ゲームが進行するとパブに現れるようになる

敵からはひたすら逃げろ

このゲームの特徴として、敵との戦闘回数※2に応じて敵が強くなったり、世界の時間が経過していくというものがあり、敵と戦えば戦うほどゲームが進行していく反面、その中で進められるイベントを逃してしまい、貴重な報酬やクラスレベル上昇用のジュエルが手に入らないという事態が発生しやすい。

それを回避するための手段は「敵との戦闘を回避する」ことで、ダンジョンの攻略の際に敵シンボルとの接触をできるだけ防ぐことである。
そのためには「ステルス」「忍び足」などの「マップアビリティ」を使うのもそうだが、敵の行動をよく観察して対処するのも必要だ。敵の行動にもパターンがあり、足が速い代わりに直線状に突っ込んでくる敵や、こちらが見つめていると動かない敵、足が速くない代わりにワープしてくる敵など、敵によって対処法はさまざまだ。

もし戦闘になってしまっても、リマスター版では各々の主人公が最初から持っている「煙玉」を装備として装備欄に配置し、これを戦闘開始の際の選択肢で使うか、若しくはバトルコマンドの入力中に「煙玉」のコマンドを選択することで、敵との戦闘を回避することができる。この場合も戦闘回数として記録されない
戦闘がウリのゲームなのに敵から逃げるとは、と矛盾しているようであるが、こればかりはこのゲームの特色である。

本格的に戦闘を楽しめるのは、ゲーム内のメニューに掲載されている時計で確認可能な進行度が「100%」分になってからと考える方がよいだろう。進行度は丸の数値が大小関係なく一個進むたびに5%ずつ上昇していく
逆にゲーム内でイベントなどが起こらなくなってしまった時は、今度は戦闘をこなせばよい。モンスターはあちこちにいるので、自分から敵シンボルに接触すれば戦闘を開始できるだろう。
注意点として、ゲーム中盤になると発生するようになる「チェーンバトル」からは逃亡することができず、これが発生すると否応なしに戦闘をこなさなければならない。これは回避できないため、なるべく敵の密集した場所でエンカウントをしないように調整するなどして対処していくほかないだろう。

※2 正確には戦闘回数ではなく、「バトルポイント」という概念に応じてゲームが進んでいくのだが、この概念は私自身よく理解しておらず、また複雑でもあるためここでは説明を省略し、便宜上「戦闘回数」と記すことにする。

EP消費技はむやみに使わない

一部強力な技は、戦闘中に消費される「BP」とは別に、「EP」という値を消耗することがある。
この値を移動中に回復する手段はなく、さらにEPが0になるとその武器は一時的に使用不可能となってしまうため、強いからといってこれを消耗する技を連発すると武器が思わぬタイミングで使用不可能になってしまい、痛い目を見ることも多い。
ただしこの「EP」は宿屋で一定ランク以上の部屋に宿泊すると回復してもらうことができるので、使うのはボス戦などの強敵相手にとどめておき、それ以外の時はできるだけ使わないように、と割り切って使うのがよいだろう。

街についたらマップをもらおう

このゲームでは、初期段階では街の中でマップは表示されることがなく、カメラが不自由なこともあって移動に手間取りやすい。しかしマップをもらえる手段はあり、それは街中にいる「ギユウ軍」の子供たちに話しかけ、「地図をよこせ!」を選択すること。こうすることで街のマップをもらえるし、以降各パッドの「スタートボタン」に該当するボタン(Switch版なら+ボタンなど)を押し、「パっと行く」を選択することで、主要な施設へ一瞬で移動することもできる。便利づくめであるため、まず新しい街についたらギユウ軍に話しかけるのを忘れないようにしよう。
ギユウ軍からは初心者向けのチュートリアルも聞くことができ、ここでは説明を省いているさらに初歩的なことも色々と教えてくれる。生意気だが腕は確かな少年たちである。
ギユウ軍は街入り口付近にいる胸に光るバッジをつけている子供が目印だ。

クラス/スキルレベルとは?

このゲームの難易度を大きく左右する要素として「クラス」というものがある。

クラスというのは、たとえばドラクエでいう「職業」のようなものであり、今自分がついているクラス次第で武器が使いやすくなったり、攻撃力が上がったり敵の攻撃をガードできる確率が上がったりなど、就いているクラスによってさまざまな特典があるため、つねに何かしらのクラスには属しておきたいところだ。
クラスの習得や熟練は、各街の「修練場」で行う。目深くフードを被った黒っぽい服を着た男が目印だ。先述の「パっと行く」で移動すると楽だろう。
ここでは各街ごとにさまざまな「スキルレベル」の熟練が用意されており、そのスキルレベルの熟練次第で今就いているクラスの「クラスレベル」を上げることができる。

「スキルレベル」というのはプレイヤーが使用できるさまざまな技術のことで、たとえば「長剣」という武器を使うにあたって、このスキルレベルが高い状態になると技を使うために消耗する「BP」の消耗を抑えることができる
たとえば長剣の技「ハヤブサ斬り」を使うためのBPは基本的に「4」だが、長剣のスキルレベルが上昇するごとにこれを消耗する値は減少していき、スキルレベル1ならBP3、レベル2ならBP2という具合に減っていき、最終的にはなんと「0」で使えるようになる。さらにこのスキルレベルが高いと技を「閃く」確率も上昇するのだ。

もうひとつ「クラスレベル」というのは、そのスキルレベルのうち、現在就いているクラスが所持しているスキルレベルの最大値が一律で同じになった時に引き上げられる値である。
たとえばクラス「剣士」であれば「細剣」「長剣」「両手大剣」の3つのスキルが使用できるが、この3つのレベルがすべて3ならレベル3、他は4だがひとつだけでも2が混じっていればレベル2、といった具合だ。

このクラスレベルが高い状態では二つの特典を得ることができる。ひとつは、使用できる攻撃スキルで消耗する「EP」「LP」を下げることができること。もうひとつは、そのクラスが持っている特有の能力の効果がアップすることだ。

EP/LPについては先述の「BP」と同じで、本来消費するEP/LPの値からクラスレベルの値分だけ数値が差し引かれるというもの。
特有の能力のアップというのは、たとえば「城塞騎士」などはクラス固有能力として敵の物理攻撃を無効化できる「ディフレクト」の成功率を上げる効果があるが、この上昇率がクラスレベル上昇につれてさらに上昇していく。最大まで鍛えた城塞騎士は敵の物理攻撃を次々と無効化していく※3ため、このクラスが強クラスと呼ばれる所以となっているのだ。

一方でそんなクラスレベルを上げるためには「ジュエル」が必須で、これは入手手段が限られている割に要求されるジュエルは多いため、どんなクラススキルを上げるか、何を使っていけばいいのかは各自慎重に考える必要がある。無駄遣いはしないようにしたい。

また、注意点としてクラスレベルの効果が発揮されるのはそのクラスに就いている時限定である。
たとえば細剣・片手斧・水術法の三つのスキルが使用できる「海賊」のクラスに属している時にスキルレベル5の長剣を持たせたとしても、その分だけEPの消費量が下がったりはしない。
あくまでもEP・LPが下がるのはその武器や術法を用いるクラスに属している時だけである。注意しよう。

もうひとつ注意点として、クラスに必要なスキルレベルの要件を満たしたとして、そのクラスを修練場で「認定」してもらわないとそのクラスには就けないという点である。これは忘れがちなので、新しい仲間を鍛えたい時はしっかりと「認定」させることをお忘れなく。
また、一度にクラスに就けるのは(当然ながら)一つだけで、クラスの認定数が多くなったから、何か特典があったりなどもしない。そこまで甘くはないのがこのゲームだ。要注意である。

※3武器がディフェンスモードの時限定

マップアビリティのあれこれ

本作では、マップを探索するにあたっては「マップアビリティ」という要素が必須となる。これがなければ探索の途中で行き詰まってしまったり、本来開けるはずの宝箱が開けないなどということが起こり得る。
しかし、肝心のマップアビリティの仕様については先述の「クラス」のものと同じくやや複雑で、仕様を先に頭に入れておかないと混乱は免れ得ない。そこでマップアビリティについての基礎的な事項を以下に記したいと思う。

まず、マップアビリティ周りについてのことは、やはり先述の「修練場」で行う
ここではメインである「クラス」の変更とは別に、「マップアビリティ」の習得も可能となっている。違いは、クラスの習得にはジュエルを使う点に対し、マップアビリティの習得には「金」を用いるという点である。

マップアビリティにもさまざまな種類があり、習得している仲間がパーティにいなければ使用できないのはもちろん、これにもレベルの概念があり、レベルが高くないと目立った効果を発揮することはできない。
そしてこのマップアビリティのレベルを上げるのも、やはり修練場で行う。(この場合はジュエルを使う)街によって習得・熟練できるアビリティが異なるのもクラスと同じなので、街についたらこまめに修練場を覗いておきたい。

一方で楽なのは、マップアビリティのレベルは仲間内で一番レベルの高い者が適用されることだ。そのため、極論つねに使う仲間一人にマップアビリティを全習得させ、そのレベルを5にしておけば、マップアビリティを使う上で不自由に見舞われることはない。覚えておくと楽だろう。

マップアビリティを覚えたら、メニュー内「Mapability」の項目から使いたいものを最大5個まで装備させ、あとはそれをダンジョンの中で使うだけだが、そこにおける留意点などはゲーム内ギユウ軍が説明してくれることなので、説明は省略する。
私から言う点としては、各ダンジョンに行く際は使わなければいけないアビリティなどが半ば固定されており、知っていないと宝箱や資源が回収できないのはもちろん、先に進むことすら困難になることもしばしばある。
さらにマップアビリティを敵が出てくる場所で変更しようとすると、マップアビリティの使用回数が半分にまで減ってしまう。よほど緊急の場合でない限りは変更はできないものと思っておいた方が良い。
どのマップアビリティを持っていけばいいかは、各攻略サイトなどに情報が載っているので、ダンジョンに入る前に目を通しておくとよい。各検索サイトに「(ダンジョン名) 攻略」などと入力すれば出てくるだろう。

マップアビリティのお手軽回復

先述の事項に関連して、マップアビリティは街の宿屋に泊まることで、たとえそれが無料でも回復することができるとの触れ込みだが、わざわざそのためだけに宿屋に入るのが億劫なこともある。
そんな時に便利なのがこのテクニックであり、方法は「街などの安全な場所にいる時、マップアビリティをメニュー内から付け替える」だけ。
マップアビリティは付け替えるたびに使用回数の上限などが再計算され、そのたびに全回復する。その仕様を悪用してしまうというわけである。


ここからはやや冒険にも慣れてきたという人のための攻略法を示す。ゲーム内で確認できる時計が「右下」あたりに来た人が読んで欲しい。


煙玉袋の拡充

煙玉は通常では10個までしか持つことができないが、薬局に薬草を持っていき、袋と合成させることで10個以上を保持することができる。(最大99)
宿屋では10個以上は回復しないものの、とくにゲーム序~中盤は戦闘回数をできるだけ増やしたくないであろうため、煙玉を大量に持っておきたいのは普遍的な心理である。

薬草を手に入れるためには、味方メンバーの一人のクラスを「薬草摘み」にし、ウエストエンドの道中などに生えている草をマップアビリティの「薬草採取」で採取すればいい。隠れている薬草もあり、それは「薬草サーチ」で発見することができる。草は鉱石などと同様に戦闘回数に応じて順次復活していく。

しもべ狩り

フロンティアの「ヤシ村」はゲームが中盤(50%)に進み、ウエストエンドのパブでヴァンパイアの話を聞いた後から様子がおかしくなり、ヤシ村に滞在する時間が長くなると夜になり、村人がヴァンパイアとなって襲い掛かってくるようになる

が、このヴァンパイア、実は大して強くないわりに能力値が伸びやすく、先述したバトルポイントの伸びも小さいため、戦闘ランクが進捗しにくいと、味方を鍛えるにあたっていいことづくめになっている。
ここで極力鍛えておけば、強敵との闘いを前にしても戦闘回数を増やさず味方を強化することができるだろう。
目安としては能力値が40を超えたあたりから伸びが止まるため、そのあたりに来たらしもべ狩りを中断し、他の冒険を進めるなり、(北エスタミルのパブで情報を得てから)カタコームに向かって聖杯を入手するなりして、ヴァンパイアがらみのイベントを終了させよう。

ただし注意点として、進行度が終盤(80%)に達するとジュエルビーストという強敵が目覚め始め、ヤシ村を壊滅させてしまうためこの技は継続できなくなってしまう。
このジュエルビーストの覚醒を遅らせる手段として、フロンティアにいるボス敵(正確には固定敵)を撃破した数とか、地名「ジュエルビースト」で柱を落とした数とかさまざまな条件があるが、ここでは割愛する。

イスマスブロック

ミンサガ最大の問題ともいわれるこれ。他の地域からローザリアのイスマスを経由するルートをフィールドマップから移動する時、イスマスに差し掛かった瞬間に敵の跋扈するイスマスを通過しなければならなくなってしまう現象。
わざわざ敵を回避しながら進むのが面倒に感じた人も多いだろう。

だが、これには回避法がある。イスマスを経由しない形で別地域に移動する手段があり、たとえばアルツールやヨービルなどに一度移動してから、改めて行きたい場所へ移動すればよい
バファル地方から抜けるためにはブルエーレなどを経由すればよい。これを知識に入れておくだけでここの移動がぐっと楽になるだろう。
ただし、これで回避できるのは飽くまでもイスマスのみで、フロンティア地方に行くためにニューロードを経由しなければいけないことや、リガウ島を脱出するためにトマエ火山方面からワールドマップに出なければならないこと、ワロン島を出るために船に乗らなければならないことなどは回避不能である。こちらは仕様と思ってあきらめるしかない

お手軽!改造武器の馴染ませ

鍛冶屋で改造できる武器の補強材に「適材」となるもの(改造したor改造予定の武器の「補強材」の部分が赤色になっている場合)で鍛えると、その武器を複数使用することによって適材が「馴染み」、より強化されるという現象が発生する。

しかし、この「馴染み」を実現させるためにはかなり長い回数武器を使用しなくてはならず、その間にゲームが進行してしまうことを考えるとなかなか武器の育成がしにくい。
だが、この馴染ませる過程には実は抜け道がある。「馴染ませる」ための条件は「武器を使用する」ことであって、「武器を使用して戦闘を終わらせる」必要はない。まして特定の大技を使えばより馴染みやすくなったりすることもない。※3そのため、ひたすら基本技(技欄の一番上の技)を使い、敵にちまちまと攻撃を続けていくことこそが、最も武器を早く馴染ませるための近道となる。

これに最適なのはリガウ島の恐竜と戦うことである。恐竜はゲーム中盤あたりなら十分に渡り合うことができるとともに、麻痺などの状態異常にかかりやすいため、大剣の「みね打ち」(敵一体を確率で麻痺させる)や光術法「スターライトバインド」(同上)などの技を使い続ける要員と、適材で補強した武器を振り続ける要因のふたつを用意したうえで、ひたすら恐竜相手にみね打ちと武器振りを繰り返し、ある程度ダメージが蓄積してきたら煙玉や後述するバグ使用帝国学術士のホワイトアウトなどを使って逃げる、ということを繰り返せばよい。これで戦闘回数を増やすことなく、武器を馴染ませることができるだろう。恐竜のHPは約7000程度なので、それを目安にして逃走しよう。

※3正確には、EPを消費することでやや馴染むのが早くなるが、一度改造した武器は以降、鍛冶屋で同じ補強素材を使わない限りEPを回復できなくなってしまうので、その状態でEPを消費するのはリスクである。やめておいた方が無難だろう。

財宝の入手方法

財宝とはアイテム「お宝の地図」を持っている時に、地図の説明欄に書いてあるダンジョンに向かい、マップアビリティ「財宝サーチ」と「財宝発掘」を使うことで入手できる宝箱であるが、この中には限定で手に入る超貴重品が含まれており、強力なボス相手に是非とも装備しておきたい有能なアイテムが盛りだくさんであるため、機会があるなら入手しておきたいところ。

ただし「お宝の地図」の入手方法は非常に困難であり、それは「敵がアイテムをドロップしなかった時に、さらに低確率でドロップする」というもので、冒険をしている最中、偶然入手できたという程度のもの。そのためこれ目当てにアイテムドロップを狙うようなことは考えない方がよい。
もしもあなたがお宝の地図を手に入れる幸運に恵まれたなら、指定されたダンジョンに向かい、移動中に表示されるコンパスを注視しよう。もしコンパスに青色の矢印が表示されていたなら、それが指し示す方向に財宝が眠っている。

注意点として、この青矢印は財宝が手に入るフロアでしか表示されない。したがって、指定されたダンジョンに向かっても青矢印が出ないのなら、それは今いるフロアとは別の階層に財宝はあるということである。階層を変えて探してみよう。

ランダム宝箱の温存

冒険中、中身が固定でない装備品を入手できる宝箱があると思うが、これは「ランダム宝箱」といい、ゲームの進行とともにアイテムの中身がより上質なものに変わっていくという特性をもっている。

こうした宝箱はできることならゲーム終盤まで開けずにとっておくといい。
その中でもジャングル・ゲッコ族の洞窟内にある特定の宝箱はアクセスしやすい位置にあるため、これをゲーム終盤まで放置しておいて、物語が佳境に入ってから開けるという手順を踏むと、超有能な装備品を手に入れやすくなるだろう。

もしうっかり開けてしまったのであれば、最後のチャンスとして後述する「中」のダンジョンがある。その中にあるものはややアクセスが悪いものを含むものの、最後の厳選が可能となる宝箱のため、覚えておくといいだろう。


そしてここからはゲームが「最終盤」に達した時のための話を記す。ネタバレには極力配慮するが、できることであればゲーム内の時計が禍々しい色に変わってから見てもらいたい。


「三地点」と「三柱陣」

ゲームが最終盤に達すると、最終ボスの居場所を重要人物に聞きに行く展開が訪れる。そこに至るにはどうすればいいのかは、ギユウ軍に話しかければ教えてくれるだろう。

そこに至るにはプレイヤーであるあなたが起こした行動次第で生き方は三つに分かれ、それゆえに「三地点」と人は呼ぶ。
どこに向かうのかは各攻略サイトを見れば分かることであるが、ここではあえてネタバレ対策として、それぞれ「善」「冥」「中」と呼ぼう。
その三地点の名前はここでは公開しないものの、行き方については以下に記す。

善→エロールの恩寵値が200以上で他より高い
冥→デス・シェラハ・サルーイン(三柱神)いずれかの恩寵値が200以上で他より高い
中→エロール・三柱神の恩寵値がいずれも200以上ではない

恩寵値というのはその神にどれだけ愛されているのかという値のことで、ゲームの舞台であるマルディアスの神(ニーサやウコムなど)それぞれが保有しているが、これをいかに操るかが重要となってくる。
そしてこの最大の特徴としては、この三地点は一周ですべて向かうことが可能であるという点である。そして一周ですべての三地点を回りきることを「三地点制覇」と呼ばれる。
無理に達成せずとも、一つの地点でもたどり着けばゲームは問題なく進むが、そこをすべて回りたくなるのがゲーマーの性というもの。
では実際に三地点をすべて回るためにはどうすればいいのか?ということは、以下のようにすれば良い。

・善→メルビルのエロール神殿で光術を大量購入
・冥→アルツールでアイスソードを持っているガラハドを殺害するか、陣「三柱陣」を出し続ける
・中→普通にプレイしていれば出る

以上となるが、注意しなければいけない点として、このゲームの恩寵値はさまざまな手段によって変動してしまう。上がる時はその神を信仰する神殿で術法を買ったりした場合で、下がる時は特定のイベントでその神々が好まぬ行動をとった場合※4や、各神々の恩寵値の合計が「1000」を超えた時、1000を超えないように各神々の合計をすべて割り算して1000以下になるように調整される時や、その神の恩寵値が高い時に戦闘中特定の条件で発生する「恩寵」が発生すると一気に数値が下げられるなど。

そのため、有名だからといってガラハドを中盤の中途半端な時期に殺害していたりすると、神殿で術を購入したり、イベントを進めたりしているうちに自然と三柱神の恩寵値が下げられてしまい、いつの間にか「冥」のダンジョンに進めなくなってしまうかもしれない。
そもそも倫理観の関係から人を殺害するのに抵抗がある人もいるだろう。そんな時に役立つのが「三柱陣」という技である。

「三柱陣」というのは「陣」という特殊連携の一種であり、これが発動すると敵に大ダメージを与えられるのはもちろん※5、発動すると恩寵値に「4」が加算される。長い作業になるが、これを出し続ければいずれは「冥」に行くことができるだろう。
おすすめはやはりリガウ島にいる恐竜だ。恐竜相手に陣を出しては、こつこつと「行き先を教えてくれる人」に話を聞き続けて確認しよう。

「三柱陣」を出すためには、行動順指定などを用いて前列→前列→中列、中列→中列→後列、前列→前列→後列のいずれかで行動させ、連携を出せばよい。(多少ならずれていても確率が下がるだけで発動することがある)
列についてはメニュー内「Formation」の項目から変更ができる。

注意点としては三つあって、一つ目はデス・シェラハ・サルーインそれぞれの神は、恩寵値が「0」の状態だとポイントの加算が一切行われず、これを加算可能な状態にするためには一部のイベントをクリアする必要があるため、もしイベントをいくつか見逃しているようなら最悪無意味な行動になってしまうかもしれない。目安としては、「ソウルドレイン」「魔の島」「ウコムの海底神殿」などをクリアしていると加算可能な状態だ。

二つ目は、陣を出し続けていると三柱神の恩寵が発動してしまい(三柱神の恩寵は攻撃しているだけで発動する)、せっかく上げた恩寵値が大幅に下げられてしまうかもしれない。こまめなセーブは欠かせない。

そして最後になるのが、この「陣」を出すためには前提条件が多数必要であること。まず戦闘中に連携を使い、「奥義」「支援」のふたつを解禁しておく必要がある。
「支援」を出すには特定の弓や術法を連携の起点にすることが条件で、これは戦闘中に「行動順指定」を使うことで比較的楽に達成できる。
気づきにくいのは「奥義」の方で、これは特定の技を使っている時しか発動せず、しかもその技は三つしかない「カットイン」「月影の太刀」「無双三段」である。
これはカットインを適当に振り続けていれば自然に発動すると思われるので、そこを押さえておけばなんとかなるだろう。
前提条件が多く、面倒な作業にはなってしまうが三地点の中でも「冥」は二週目以降の重要キャラが登場する条件を担っているため、できることなら是非とも行っておきたいところ。
もし三地点制覇に挑戦したい場合、最深部で出会った人物とは顔合わせをするだけでいいので、最深部の人物に話しかけた後「特に用はない」を選択して帰ってしまえばよい。

※4実際にはイベントで下がる場合の量は微量であるため、実質イベントで下がる時はないと考えても差し支えない。
※5実際には見た目こそ派手であるが、普通に連携した場合と威力に差はないそうである。

三地点制覇の補足

先述の三地点制覇について少し補足すると、基本的に「居場所」を聞いた時に他の地点には行けなくなってしまう。そのため三地点を制覇するためには手順が必要で、

「中」の話を聞く→ウソの子供に話しかけ、「中」の地図を出現させる→「冥」へ行く→『居場所』を聞かず「特に用はない」を選択して引き返す→「善」へ行く→目的を達成してクリア→「中」へ行き話を聞く

という手順を踏む必要がある。注意点としてウソの子供に話しかけるのは事前にやっておかなければならないことで、他で「居場所」を聞くと教えてくれる子供が消滅してしまい、「中」へは行けなくなってしまう。注意が必要だろう。

また、このゲームは周回で解禁される要素や引き継げないアイテムなどが多いため、周回を重ねると三地点をすべて制覇するのは億劫になりがちである。
たとえば「善」は挑まねばならないダンジョンが長く、強敵との連戦も待ち受けており、さらにはここで手に入るアイテムは強力ではあるが周回後に引き継ぎが不可能となっており、メリットが少ない(一応、闘えるモンスターの一部が低確率で強力な引き継ぎ可能アイテムを落とす)。
周回前提であるなら、ダンジョンに敵がおらず進行がきわめて早い「冥」に向かうのが一番手軽であったりする。三地点制覇は記念の一回やイベントコンプリートのためなどに使った方がよいだろう。


そしてここからは禁断の「バグ技」についての解説をする。あまりにもいろいろと出来過ぎるため、ゲームをまっとうに楽しみたい人や、ほぼチート同然の行為に抵抗のある人はこれを読まない方がいいかもしれない。
ただしこのバグを使うことで、ゲームの可能性がより広がることも事実であり、バグを使うことでさらにゲームを一風変わったものとして遊びたい人にはお勧めすることができると思う。初代ポケモンもバグの存在で大いに盛り上がったのは事実だ。


バグ技のための初期手順

まずバグ技を使うために共通の手段があり、それは事前に「Config」からメニューレイアウトを「2」にしておき、「Equip」で装備画面を出してから決定ボタンとワードヘルプを同時押しするというものである。成功すれば、ワードヘルプが出たままカーソルを動かせるため、あとはヘルプ欄を消さないように右→キャンセルを三回押し、ワードヘルプを出したままメニューを閉じるというものである。
そしてここからさまざまなバグを実行でき、応用次第でさまざまな悪さをできる。その一部を紹介していこう。

増殖バグ


情報元はここ。https://www.youtube.com/watch?v=4u-_w8PhKLQ

このバグを使うことで、持ち物欄に入る限りどんなアイテムでも増殖することができ、貴重な補強素材や複数入手したい武器や防具、一周につき一個の一品物アイテムの増殖など、さまざまな部分で楽ができる。高価なアイテムを増殖して売りさばけば、以降資金繰りで苦労することもなくなるだろう。

追記として、手順の最後にアイテムの購入音が鳴り、「買いますか?」が表示された後、「決定」→「決定」→「キャンセル」と入力すると、バグが継続されたまま購入品選択画面へと戻れるため、同じく「導士のローブ」にカーソルを合わせてから左を押し、下を入力してから決定ボタンを押すことで、それまでの操作を省略して再び増殖ができる。
途中表示上は一番上のアイテムを売ろうとするが、実際には売却されないので心配しなくてもよい。


全身鎧バグ

正確には「別の部位にも任意の装備品を装備できるバグ」という方が正確であるが、便宜上このように記す。
情報元はここ。https://youtu.be/Cw0KO9HkNVU?si=kbYa8aWpQzuEioJd

これを使い、フィールドアーマーなどを全身に装備して使わせれば強敵ジュエルビーストなどもノーダメージで完封できるため、以降技の閃き道場と化す

注意点としては二回目の決定+ワードヘルプ同時押しはタイミングが非常にシビアであり、バグに慣れていたとしても何度もやり直す必要に駆られるかもしれない。唯一見分けられる手段はキーの入力音が大きくなっているかどうかという点だが、それも誤差の範囲。くれぐれも耳を澄まして聞き取ろう。

また、このバグはあまりにも便利すぎるため、なるべくなら使わない方がいいし、使うにしてもジュエルビーストが80%の時点で目覚めてしまった時や、各ドラゴンのレアドロップを狙う時など、緊急の時や手間省きの時だけ使うようにした方がよいだろう。


改造不可装備品を改造

情報元はここ。https://www.youtube.com/watch?v=tuTL3d1ycT8

このバグは他にも応用法があり、使いこなせば改造不可の装備を好きなように改造することができる。
ただし改造不可の装備品には当然ながら「適材」は用意されておらず、馴染ませることは不可能で素の素材の効果がダイレクトに発揮されることとなる。何を貼るかはしっかり考えること。


スキルレベルをジュエル10個で鍛える

情報元はここ。https://youtu.be/1ltyK-mm5Ew?si=A_5nSaogIerUKtXn

これを使えば、スキルレベルを上げる際に必要な法外な数のジュエルをたった「10」の消費で上げることができる
ゲーム後半で使えるようになる新しいキャラクターを使いたくても、スキルレベルを上げるためのジュエルが足りず、結局今まで連れていたキャラを使うことに……という事態を避けられるため、使い過ぎない程度には利用したいバグである。

注意点としては、使用しているキャラに未取得スキルがないと10個での上昇が不可能なので、あまりなんでもかんでもキャラにスキルを覚えさせるのは控えた方がよいという点だろうか。
ちなみにこのバグを使用すると、スキルレベルは限界の5~6以上に上がり、最大でなんと128まで上がる
ここまで上がればBPの概念は破壊し尽され、変幻自在や明王九印といった大技もBP0で連発できるようになるが、こうするとあまりに強すぎてゲームバランスは大崩壊もの。
しかも一度この状態になると元の状態には基本戻せないので、やるなら自己責任でやること。


帝国学術士で三術合成

これは正確にはバグというより仕様のミスといった方がよいものであるが、便宜上バグとして取り上げる。

まず特定のキャラをローザリア術法士(以下ロザ術)と帝国学術士(以下帝学)両方のクラスを名乗れる状態にしておき、まずロザ術で三術合成を実行する。使いたい合成術が完成したら今度は帝学を名乗り、「術合成」画面から「術合成リスト」を開き(画面下に書いてあるボタンを入力)、先ほど作成した合成術を選択する。これで帝学でも三術合成した合成術を使用することができる。

これを利用すれば、たとえば帝学でもホワイトアウトやオーヴァドライブなどを使用することができるし、ホワイトアウトなら使い放題になる。帝国学術士は風術に適正があるために、クラスレベルを上げてさえいればホワイトアウトのLP消費はゼロになるからだ。
帝学は幻体戦士術のLP消費も0なので、戦術次第ではロザ術以上に有効な働きをする場合もある。いんちき感もあまりしないので一考の余地ありだろう。


そしてここからは、前述したバグ技についての補足事項や応用技、さらに冒険に役立つ小ネタなどを紹介していく。
有料記事になるが、より「ミンサガリマスター」について詳しく知りたい人は見てもらいたい。

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