小説家を目指して即挫折した中1の春…

 スタジオライトの保阪です。小さなドラム教室をやってます。

 小さい頃からやりたい事は色々あって、中学に入ったばかりの頃に小説を書こうと企みましたが、壮大なスケールの構想はあるのに最初の10行くらいしか書けませんでした。なぜなら、芥川龍之介のような素晴しい描写ができなかったからです(笑)。

 それでは、と思ってマンガを書き始めましたが、絵が下手なのと、根気がないのでこれも挫折しました。詩に入れこんだ時期もあります。何かを表現したいという欲求だけはいつもあったのですが、なかなか自分に合った表現方法が見つかりませんでした。

 それが中3の時、ひょんな事からバンドを始めて「あ、音楽は自分に向いてるかも」と思ったんです。なぜって音楽は楽だからです。とりあえず3分程度の短い曲でも作れば、『作品一つ完成!』になりますから。

 作曲なんて極端にいえば鼻唄の延長ですし(これは本当)、音階というのも、極端に言えば音の周波数が数学的に割り切れる関係から出来ていますから「より気持ち良い方向」を探れば良いだけの話です。

 それで、すっかり音楽にのめり込みました。でも残念ながら、有名なミュージシャンにはなれませんでした。

 それでも、小さなドラム教室位はやれる程度の腕にはなって、ドラムを教える事で音楽と関わり続けられる幸せを日々感じています。悪くない人生です。

 さてしかし、SNS時代になってから、文章をよく書くようになりました。気がつけば、結構な文字数を毎日書いています。

 そんな日々の中で、ずっと昔に挫折した、小説家になりたい…という思いがまた、むくむくと頭をもたげて来たのです。とはいえ、あの頃みたいに『稀有壮大な物語』をモノにしようなんて大それた事は考えていません。

 ただ、文字数制限のない世界で、書きたい事を書いてみたくなったのです。そして、もしそれが少しでも自分以外の誰かにも楽しんで頂けたなら、それは存外の喜びです。

 どうぞよろしく。

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