「強み」は誰にでも作れる
「自分の強みがわからないんですよね」
私が若手からよく耳にする言葉です。
そんな時、私はこんな風に返します。
「強みなんて最初からある人はいないよ。作るもんだよ。」
こう切り出してから対話が始まるのですが、「強み」とは、その人の「持ち味」を磨き上げた先に生まれるものだと考えているので、こんな返しをしています。
ここで言う「持ち味」とは、その人固有の長所、短所、個性といったもので、それがそのまま仕事に活きることは、ほぼありません。ですので、この「持ち味」を仕事に活かせるようにするプロセスが必要で、その先に「強み」が生まれるという考えです。
例えば、足が速いという長所があっても、それだけではサッカーには活かせません。その足の速さを試合で活かせるように磨き上げて「強み」になりますよね。
もう一つ例を挙げると、あまり自分の意見を持てないという個性であれば、これを中立的スタンスが必須であるファシリテーターのスキルに磨き上げていくこともできると思います。
人間誰しも「持ち味」はあるはずなので、
①自分の「持ち味」を正しく把握して、
②「持ち味」をどうやって「強み」に変えるかを考え、
③「持ち味」を磨き上げて「強み」にする
というステップを踏めれば、「強み」は作れるのではないでしょうか。