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20年前の日記を読み返して夢を取り戻した話|12歳の私が思い出させてくれたこと

4月13日 
今日はスピーチをやりました。私はペシャワール会について発表しました。少しはずかしかったです。

20年前の日記から

 20年以上ぶりに広げた日記に書かれていた。実家の子ども部屋でほこりをかぶっていたのを、子どもたちと帰省した際に引っ張り出してきた。何だかむず痒いような、気恥ずかしいような気持ちを抑え、読み返してみた。

 ペシャワール会とは中村哲医師の医療活動を支援する目的で結成された国際NGO。アフガニスタンで長年、人道支援に取り組み、医療活動だけでなく用水路の建設といった灌漑事業も行っている。2019年、中村医師が亡くなったニュースはとても衝撃的だった。


どうしてペシャワール会について調べたんだっけ-。

 新聞記事で読んだのか、テレビで見たのか、教員の父から教えてもらったのか。ただ当時は国境なき医師団についても調べていて、医師になりたいなとも思っていた気がする。彼らのような医者になれば、世界を変えられると信じていたのだ。

 実際に大人になった私は、こうしてパソコンをカタカタしている。紛争地域でヒーローのように活動していないし、医師として誰かの命を救ってもいない。毎日1時間以上電車に揺られ、かわり映えのない日常を送っている。

両親から毎年、日記をプレゼントしてもらっていた

 結婚し、母親になった今の私の夢はなんだろう。今から医師になるのは難しい。だけど12歳の頃に抱いた夢は、形を変えて叶えることができるのではないだろうか。

 より良い世界をつくりたい‼︎

 たいそうなことをと、思われるかもしれない。だけど世界も、人も変われると信じたい。少しでもこの世界に子どもたちの笑顔が増えてほしい。だから今日も、明日も、この先も私は“ことば”を綴り続けようと思う。
 
 この文章を読んだ誰かが、ペシャワール会について検索してくれるかもしれない。夢を信じようと思ってくれるかもしれない。そんな思いを込めて。

 日記の1ページ目の目標にはこうも書いてあった。

みんなで明るく、楽しく。チャレンジ!

20年前の日記から

 今からでもきっと遅くない。チャレンジ。ありきたりだけど、忘れがちでとても大切な言葉。12歳の私を見習って、挑戦し続けようと思う。

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