見出し画像

優しい人ほど、実は怖い?

人生で何度か、人間関係でコップの水が溢れたような経験があります。
溜めすぎは反省すべきだと思い、自戒を込めて…書きます。
普段は穏やかで人当たりの良い人が、ある日突然怒りを爆発させることがあります。それを見た周囲の人は、「なんでそんなことで怒るの?」と驚くかもしれません。しかし、本人にとっては「そんなこと」ではなく、長い間積み重ねてきた怒りやストレスが限界を超えた瞬間です。


1. 優しい人は怒らないのではなく、怒りを表に出さないだけ

優しい人は、相手を傷つけたくない、場の空気を乱したくないという思いから、自分の感情を押し殺すことが多いです。些細なことでは怒らず、何か嫌なことがあっても「大丈夫」「気にしない」と流すことができます。しかし、その「大丈夫」は本当に大丈夫ではなく、「今は我慢しておこう」という選択に過ぎません。
こうした我慢が積み重なると、怒りの感情は少しずつ溜まっていきます。コップの中に水を注ぎ続けるように、表面張力ぎりぎりの状態までストレスを溜めてしまい、最後の一滴で一気に溢れることになります。

2. 怒るというより、呆れる

優しい人が怒るとき、感情の爆発というよりも「呆れ」が表れることが多いです。
「もう何を言っても無駄だな」 「この人はどうしようもないな」
そんな風に思い始めると、相手に期待することをやめてしまいます。つまり、怒りを通り越して諦めの境地に至るのです。こうなると、関係を修復するのは非常に難しくなります。
なぜなら、相手を尊重していたからこそ我慢していたのに、その気持ちが裏切られ続けた結果、「もう関わるのをやめよう」と思ってしまうからです。

3. 周囲からは「突然怒った」と思われる

優しい人は普段から怒りを抑えているため、いざ怒ったときに周囲から「いきなりキレた」と誤解されることがあります。しかし、本人からすれば「ずっと耐えてきたのに、ようやく限界が来ただけ」という感覚なのです。
例えば、職場で何度も理不尽な対応を受けてきた人が、ある日突然「もうやってられない!」と退職を決めることがあります。この場合、上司や同僚は「そんなことで辞めるの?」と思うかもしれませんが、本人にとっては長年の積み重ねがあったのです。
恋愛や結婚生活においても同様で、相手の気持ちを尊重し続けた結果、ある日突然「もう無理」と離婚を決意することがあります。パートナーは「急にそんなこと言われても困る」と言うかもしれませんが、本人の中では何年も前から気持ちが冷めていたということも珍しくありません。

4. 関係を修復するのは難しい

優しい人が呆れてしまうと、そこから関係を修復するのは非常に困難です。なぜなら、一度切れてしまった信頼は簡単には戻らないからです。
「もう何を言っても変わらない」 「この人に期待するのはやめよう」
こう思われてしまうと、相手がどれだけ謝っても、もう心は動きません。優しい人ほど相手を信じていたからこそ、その信頼が裏切られたときのダメージが大きいのです。

5. どうすれば優しい人との関係を壊さないか?

では、優しい人との関係を壊さないためにはどうすればいいのでしょうか?
① 小さな不満を見逃さない
優しい人は自分から「嫌だ」と言うことが少ないため、相手の立場から気づく努力が必要です。「ちょっと不機嫌そうだな」と感じたら、さりげなく気にかけるだけでも違います。
② 我慢させすぎない
「この人は優しいから大丈夫」と思ってしまうと、それが相手の負担になります。優しい人ほど自分の意見を言いにくいので、「何か不満があれば言ってね」と定期的に確認することが大切です。
③ 相手の努力を当たり前と思わない
優しい人は、無意識のうちに周りのために動いてくれることが多いです。その行動を「やってくれるのが当たり前」と思わず、感謝の気持ちを伝えることが重要です。

6. 優しい人も自己防衛が必要

優しい人ほど、自分の気持ちを後回しにしてしまいます。しかし、それでは自分の心がすり減るばかりです。そうならないためにも、以下のポイントを意識してみてください。
① 小さな不満を伝える
いきなり大きな怒りになる前に、「こういうのはちょっと困るな」と
小出しに伝える習慣をつけましょう。
② 自分の限界を知る
どこまでなら許せるのか、自分の境界線(バウンダリー)を明確にしておくことが大切です。
③ 自分を大切にする
人に優しくする前に、自分を大切にすることを忘れないでください。自分の心が満たされていなければ、他人に優しさを与え続けるのは難しくなります。

7. まとめ

優しい人ほど、怒りを表に出さずに我慢してしまいます。しかし、その我慢が限界を超えると、怒りを通り越して呆れや諦めに変わり、関係を修復するのが難しくなります。
周囲の人は、優しい人が怒らないからといって「何をしても大丈夫」と思わないことが大切です。そして、優しい人自身も、適度に自分の気持ちを伝え、自分を大切にすることが必要です。
「優しさ」は素晴らしいことですが、それが自分を苦しめるものであってはいけません。適度に怒りを表現し、自分を守ることもまた、大切なスキルです。

共感いただいた方は、公式ライン友達登録をお願いします。
2月、5名様限定で無料カウンセリング実施中です!
https://lin.ee/mZTzMV5

いいなと思ったら応援しよう!