デジタル時代に光る「手書きの手紙」の力
執筆日:2025年1月4日
年が明け、今年も数枚の年賀状が届きました。返信をしようと久しぶりにペンを握り、改めて「手書きで文字を書く感覚」を思い出しました。手紙を書くのは何か月ぶりだったでしょうか。そんなことを考えながら、一字一字丁寧に書き進めていました。
昨年、ある出版プロデューサーの方が、私に一冊の本を贈ってくださいました。作家を目指す私への応援としてくださった贈り物。そのお礼にと、久しぶりに手書きで手紙を書いたのです。少し緊張しつつも、感謝の気持ちを伝えるべく、丁寧にペンを走らせたのを覚えています。
人生を動かした「手書きの手紙」
振り返ると、私の人生の転機にはいつも「手書きの手紙」がありました。大事な節目で、手紙を書くことで新しい出会いが生まれ、貴重なアドバイスやチャンスを得ることができたのです。
例えば、20代や30代前半の頃。まだ実績もなく、何者でもなかった私が、手書きの手紙を通じて、本来であれば接点を持てない方々と繋がることができました。そこから得られたアドバイスやメンターシップは、私の人生を大きく変える力となりました。
デジタルツールが主流の現代において、「手書きの手紙」はそれだけで特別な存在です。メッセージアプリやメールにはない「特別感」があり、受け取った相手に強い印象を与えます。
なぜ「手書きの手紙」は最強なのか?
手書きの手紙には、デジタルでは得られない3つの力があります。
返事が来る可能性が高い
デジタルのメッセージは埋もれやすく、無視されることも少なくありません。しかし、手書きの手紙は相手に届いた瞬間から目を引き、しっかり読まれる確率が高いのです。相手に会ってもらえる可能性が高い
忙しい相手でも、手書きの手紙には心を動かされ、「この人に会ってみよう」と思わせる力があります。相手の記憶に残る
手書きの文字や紙の質感、封筒のデザインなど、物理的な形として残る手紙は、感覚的にも記憶に残りやすいです。
これらの効果は、Eメールやメッセージアプリではなかなか実現できません。同じ内容をデジタルで送っても、その誠意や特別感は十分に伝わらないでしょう。
手紙を書くときのポイント
ただし、手書きの手紙には注意すべきポイントがあります。受け取る相手の時間をいただくことになるため、以下の点を意識することが大切です。
目的を明確にする
自分が何をお願いしたいのか、手紙を送る目的を具体的に書きましょう。たとえば、「○○の経験についてお話を伺いたい」「○○についてアドバイスをいただきたい」など、簡潔に伝えることが大切です。丁寧に推敲する
手書きで書く前に、パソコンやスマホで下書きをして内容を練りましょう。冗長な表現や誤字脱字をなくすことで、よりスムーズに気持ちを伝えることができます。礼儀とマナーを守る
書き出しの挨拶や敬語、相手に対する配慮のある言葉遣いを意識しましょう。礼儀を重んじた手紙は、それだけで印象を良くします。読みやすさを意識する
美しい字を書く必要はありませんが、丁寧に心を込めて書くことが大切です。簡潔で読みやすいレイアウトも意識しましょう。
大事な場面では、あなたも手紙を書いてみませんか?
私は、普段は効率化のためデジタルツールを使っていますが、ここぞというときには「この最強ツール」を使っています。「手書きの手紙」は、誰でもすぐに始められる小さな行動ですが、その力は計り知れません。デジタル化が進む現代において、手書きの手紙は特別なコミュニケーションツールとして輝くことでしょう。
私自身、手書きの手紙が人生を変えるきっかけをくれた経験があります。もしあなたが今、人生の節目にあり、誰かに会いたいという気持ちがあれば、ぜひ手書きの手紙を書いてみてください。その一通が、新しい扉を開く鍵となるかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。メッセージやスキ、フォローをいただけると、とても励みになります。