何十年経っても諦めきれてない
今は東京に住んでいるけれど、
つい3年前までは群馬県の山奥に旦那と住んでいた。
都会の便利さがとても楽ちんなんだけど、
さいきん、またあの生活が欲しいと思っている。
標高1200Mにあるちょっと古いマンションで、
目の前には大きな山があり、下には小川が流れている。
朝はとても寒いので、起きるとすぐに石油ファンヒーターをつけて
その景色をぼーっと眺める。
隣の部屋の和室には、窓側に書斎のようなテーブルがあり、
よくそこで日記を書いたり、副業をしたりした。
バイトは車で出勤していて、ちょっと遠かったけれど、
車の中の自分だけの空間も、結構好きだったなぁ。
またあの部屋に戻って、執筆活動をして
生活費を稼ぐのが夢。
小さい頃から、隠居生活や、一人で執筆する時間に憧れていた。
小学校の頃は絵は上手じゃなかったけど漫画を書いたり、物語を書いたりする時間が最高に幸せだった。
いつかは漫画家や作家になりたい!って心の中では思っていたのに、
自分よりもっと絵が上手い人がいたり、文章を書くのが上手だったりする子もクラスにはたくさんいて、つい比べてだんだん落ち込んでいった。
そもそもどうやったらなれるのかもわからず、
そんなんで生活できるほど甘くないと思っていたから、
私はどこかで諦めてしまった。
小学生の時に諦めたはずなのに、
35歳になった今でもそれが好きで、作家やエッセイストになりたいだなんて思っているんだから、
自分が見て見ぬふりをしていただけでよっぽど諦めきれなかったのかなぁ・・・と思ってしまう。
副業をやっていたころに、いろんなものを試してみたことがある。
SNS発信、物販、ブログ集客、Youtubeなど。
この中で一番好きで、たくさんできたのはブログだった。
他のやつはちょっとやっただけで寝込むほどドッと疲れが出てしまうのに、ブログで文字にするのが好きで自然と1日に3〜5記事書けた。
でも、この中で一番お金になりやすかったのは、
SNSや物販だったので、そっちを優先していった。
本当は文章を書くのが好きだったのに、
そこに気付けずに、自分がすごく負担に感じるけど稼げるほうを選んだ。
そこで生活費を稼げても、合わないことをやり続けて心がおかしくなってしまった。
稼げれば、お金がたくさんあれば、どうせ幸せになって、
今の悩みなんてたいしたことなくなると思っていた。
でも、私の場合はそうではなかった。
ほんとうはやりたくないことで稼げば稼ぐほど、精神が崩壊していった。
結局、挫折してしまいしばらく仕事さえできなくなり、
自殺願望しかない数ヶ月を過ごした経験がある。
今思うと本当に、複雑だけどなんて単純なんだろうと思う。
やりたくないことを続けていると、結局おかしくなり、
本当は心からやりたいこと、自分の向かう方向は、
どんな事情があれ何十年経っても消えない。
それをやるまで、自分が許してくれないようになっている。
ここまできたら、もうやるしかないじゃん・・・と
自分が自分に降参してしまう。
文章力もない、本をこれまで大量に読んできたわけでもない。
そもそもどうやってすすむのかもわからない。
35歳までサービス業ばかりやり、そっちの仕事にはいっさい関わったこともなく、働いたこともない。
そんな私でも、行き着く先はそっちなのか・・・
いい加減向き合えってことなのかもしれない。
好きなことでも、しんどいことは山ほどあるだろうけれど、
好きだから頑張れるのかもしれない。
どちらにせよ、どうせちがうことやっていても、こっちに戻ってきてしまうのだからいい加減好きなことで進もうと思う。
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