中国紅茶を飲んだことはありますか?
今日は久しぶりに、中国茶講座のアシスタントに行ってきました。
今日は紅茶。
皆さんは中国紅茶を飲んだことがありますか?
『中国紅茶』の歴史・種類などご紹介します。
世界の紅茶の起源は中国
17世紀、日本は江戸時代、福建省武夷山地区の山間の村で、偶然な葉の状態から製茶を行い「正山小種(ラプサンスーチョン)」が生まれました。製造工程で松の生木を燃やし燻煙する独特の方法を用い、乾燥した果実や松煙の香りが特徴です。換金作物であったこの紅茶は、欧州人の目に留まり持ち込まれ、好まれていきました。
中国人は日本と同じように緑茶の消費が多いのですが、現在はコロナの影響で紅茶が好まれるようになり、生産量が増加しているそうです。
中国紅茶の特徴
中国紅茶は「中小葉種」と「大葉種」と呼ばれる茶葉を用い、より繊細で甘みのある味わい、花や果実を思わせる香りが特徴です。福建省、安徽省、雲南省などが主要な生産地で、各地域で異なる品種や製法が用いられ、茶葉の形状や大きさも多様、独自の風味を持つ紅茶が生産されています。
主な銘柄4選の特徴
・正山小種
・スモーキーな風味、干した果実や蜂蜜を思わせる甘さ。
・細長く巻かれた形状で、茶葉は比較的黒っぽく艶があります。
・祁門紅茶(キームン)
・世界三大紅茶の一つ。
・マイルドな渋みと深いコク、花や果実を思わせるフルーティーな甘み。
・細かく整った針状、均一で細かい形が特徴。
・滇紅(てんこう)
・濃厚な甘さ、ほんのりスパイシーでチョコレートや麦芽のようなコク。
・茶葉に金色の産毛が目立つ「金芽」があり見た目に豪華さがあります。
・金駿眉(きんしゅんび)
・正山小種から派生した高級紅茶。
・滑らかで優しい甘さ、黒糖やキャラメルのような芳醇な風味。
・非常に細く繊細な茶葉で、黄金色の芽が多く含まれます。
中国紅茶の香り
中国紅茶の香りは、繊細で複雑なものが多いです。
フローラル系:蘭やバラのような優雅な花の香り。
フルーティー系:リンゴや熟したプラムを思わせる甘い香り。
スモーキー系:正山小種の特徴である松の薪で燻製した独特の香り。
スイート系:黒糖、蜂蜜、またはチョコレートを思わせる温かい甘い香り。
因みに燻香は欧州人が好きであって中国人は好まない為、正山小種のほとんどは燻香がしないものが多いです。ですが個性が際立って私は好きです。
日本国内で燻香の正山小種が買えるお店は、私が思いつくのは2店舗です。
・吉祥寺:青蛾茶房(試飲可)
・表参道:遊茶(試飲?)
気になった方は、中国紅茶を是非味わってみてはいかがでしょうか?
寒くなるこれからの時期に、温めてくれる紅茶がピッタリです。