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広報だより~2023年シーズンを振り返って②主観的トピックベスト3

1.フィジカルとメンタル

戸嶋監督が、昨年の就任直後に話しておられた。
「フィジカルが鍛えられていないと、メンタルもついてこない」。

一年前の彼らは体力がなかった。
すぐにバテて気力もなくなっていた。
勝ちきれず長ったらしい試合をして疲れ果て勝ちを逃す、そんなチーム。

今季は違った。
前半は勝利という形にはうまくつながらなかったが、少なくともダラダラと長い試合はほとんどなかった。
ダブルヘッダーでもヘバっている選手はほぼいない。

体力がついた!そして同時に気力で負けなくなった!
監督がおっしゃるように、体力がアップすることでこんなにもチームが変わるんだと驚いた。

2.理念の存在

6月の全日本クラブ選手権一次(南九州)予選は、大きく雨の影響を受けた。
大会二日目、第二試合の予定で待機していたDWだったが、第一試合の途中で大雨により中断。雨は止んだがグラウンドはぐちゃぐちゃ。

一時間後、水浸しのグラウンドには、ドリームウェーブの選手たちがいた。

自ら給水用のスポンジを持つ監督とコーチ

当該試合ではないにも関わらず、率先してバケツやスポンジを持って水抜き作業する選手たちの姿は、なんだか美しかった。
いや、選手ばかりではない。監督もコーチも、同じようにグラウンドに立っている。

ところで、以前ご紹介したことがあるが、鹿児島ドリームウェーブには明文化された理念がある。

『球団理念』
・球団目標
地域から愛され、地域から必要とされ、地域から応援されるチーム。そして地域の子供たちの憧れとなるチームとなる。

・球団経営理念
野球を通して「スポーツマンシップ」を育み、真の「スポーツマン」を育成する。
「スポーツマンシップ」とは人格的な総合力であり、真の「スポーツマン」とは、その「スポーツマンシップ」を身につけた、自立した信頼に足る人間である。人格的総合力である「スポーツマンシップ」とは、一言で表すと「尊重の精神」である。周囲の人間、競技、審判、用具、すべての関わるものに対して尊重する心を持たなければならない。「尊重の精神」とは、つまり「フェアプレー精神」である。

鹿児島ドリームウェーブブランドガイドライン

チームの行動は、まさにこの尊重の精神である「スポーツマンシップ」が体現されていると、私の目には映った。

同じ野球を愛する仲間。
その場に立ち会っているのならば知らぬ顔はしない。

あぁ、これがドリームウェーブだよなぁ。
そんなふうに眩しく見つめていた。

3.ファンの存在

そして今季後半は、熱烈なファンがずっとそばにいてくれた。

その人の存在に私自身もじわじわと影響を受けたのは確か。
ついつい遠方までカメラを抱えてOP戦を見に行ったり、広報以外でも手伝えることがあれば引き受けたりと、ドリームウェーブに関わることがさらに楽しくなった。

選手はなおさらだったはずだ。
ちょっと驚くほどの熱量に最初こそ戸惑っていた選手たちも、いつのまにか「常に応援してくれる人がいる」という圧倒的な心強さになっていったはずだ。

ドリームウェーブの歴史上でもおそらくいちばんの熱い濃いファン。
その人がチームに与えた影響はとてもとても大きいと私は感じている。ただただ感謝しかないのだ。


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