「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」
方丈記
行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、 かつ消え、かつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
行く川の流れは、絶えることがなく、それでいて目の前を流れている水はもとの水ではない。
流れのよどみに浮かぶ水の泡は、一方では消え、一方ではできあがり、
長くそのままの状態であるということはない。世の中に存在する人も住まいも、
またこのように変わりやすくはかないものである。
世の中は変化している。
21世紀初頭に比べて、インターネットの普及により
私たちの目の前を流れていく、情報は、500倍になったという。
その変化は、驚くほどのスピードである。
毎日の風景は、変わっていなくとも、川の底流では、
猛烈な勢いで、流れている。
一日として同じ、水ではない。泡ではない。
それを同じように見ていては、時代から置いて行かれる。
2030年には、今の労働者の仕事の80%は不要になるそうである。
今が、栄えているから、今が安泰だから、明日も大丈夫ということは、
ありえないというより、変わらなければ、必ず沈むといってもいい。
家にながら、世界とつながっている。
時代が分からないと、半径100キロ生活圏の前時代の人間になる。
「~高校や大学に通っている若者たちは、ぜひ海外での留学を経験してほしい。
文化の多様性がグローバル化によって危機に瀕しているとはいえ、
日本にいては多様性そのものを実感することさえ難しい。
自分自身を一回り大きく成長させるためにも、
また、将来かならず訪れる異文化との接触や摩擦に対応するためにも、
若い時の海外経験は極めて貴重である」
(国立西洋美術館館長 青柳正規氏)
1ドル360円時代のことしか脳にない人たちは、海外へ行くことを、
一生に一度の大散財だと思っている。
愚かな人たちである。
何歳になっても遅くはないさ。
世界が君たちを待っている。
ボクもだけどね。
1986年生まれで、25歳。史上最年少で東証に上場した、
リブセンスの社長村上太一氏は、
「企業が大手になる過程で蓄積してきた資産は負債にもなり得ます。(中略)
会社の成長の過程で恐竜のように大きくなって、動きが悪くなってしまった大企業には、スキが生まれます。求人市場で言えば、人海戦術で広告を取ってくるというビジネスモデルは、営業力という大企業の資産があればこそ実現できる方法です。(後略)」
そして、恐竜は絶滅する。
さあ、時代の変化にどうする。