ご飯が好きすぎて農家に生まれて来た可能性のある私
私はご飯が一番好き❤️
自分の生い立ちを思い返すと、沢山ご飯が食べられるように農家を選んで生まれて来たに違いないと思えてくる。
子どもの頃から朝昼晩と3食共ご飯が中心の食事だった、パンも食べる時はあるけれど、それはあくまでも おやつ だった。
悲しい思い出が幾つかある、特に印象に残っているのは、小学校が休みの日の昼食の時、食卓の真ん中にドンッと置かれた炊飯器から、自分でご飯をお代わりする、確か3杯目のお代わりをしようと炊飯器の蓋を開けた。
いつも無口な父が突然言ったのだ、「そんなに食べるんか?もう止めとき!食べ過ぎやろ!」と。
私は子供用茶碗だったから3杯くらいは毎回食べていた、それにかなり偏食が酷くてご飯と野菜料理以外、肉や魚料理は殆ど食べないから、めっちゃ痩せていた。
ご飯くらい幾らでも食べさせて欲しい!でも父は威圧的で家族から恐れられていて、私も苦手なので反発は出来ない、だから泣く泣く蓋を閉めてご飯をお代わりするのを諦めたのだ。
こうして相当な年月が経ってもハッキリとあの苦い思い出を覚えている、そんなにもご飯は私にとって特別な食べ物なのである。
私のご飯愛はどんどんエスカレートしていき、例えばお好み焼きや焼そば、うどん、ラーメン、スパゲティ等有りとあらゆる粉モノや麺類にも必ずご飯を合わせる。
子どもの頃も、ラーメンに焼いたお餅が入っていて、それをおかずにご飯を食べるというトリプル穀類の食卓が当たり前だった。
私の子ども達もご飯が大好きで、お好み焼きや、ラーメンの時もご飯がなければ大ブーイングになる。
でもさすがに子ども達にも理解してもらえない食べ方があった。
それは、炊き込みご飯に白いご飯を合わせてお湯をかける食べ方だ。
詳しく説明すると、私の幼少の頃、まだ電子レンジは無くて、朝は冷やご飯に熱々のお粥をかけて食べていた。
母が夜、炊き込みご飯を作る、私は最高に嬉しくてワクワクしていた、勿論出来立ての炊き込みご飯は最高に美味しくて大好物なのだが、私の一番の楽しみは次の日の朝なのだ、冷たい炊き込みご飯にお粥をかけて食べるのがすごく美味しい食べ方だった。
だから結婚してからもその食べ方を再現していた訳だが、何故か子どもの頃の大好きな味にはならないのだ。
そして試行錯誤して辿り着いた食べ方が、炊き込みご飯を作り、冷蔵庫にストックしているラップに包んだ白いご飯を電子レンジで温める、そしてお茶碗に炊き込みご飯と白いご飯を3対1の割合で盛り、そこに熱湯をかける、すると幼少の頃の懐かしいあの味にかなり近づくのだ。
この食べ方は私だけで、寂しく味わっていたけど、最近になって娘も私と同じ食べ方をするようになったので驚いている。
「この炊き込みご飯からのお出汁の風味が、白いご飯と合わせてお湯をかけた方が濃く感じて、最高に美味しいよね。」と共感出来るのが嬉しい。
私はスーパーでお米を買ったのは3回くらいしかない、常に実家の父がお米を届けてくれるからだ。
もう少なくなって来たなと思うと、何も連絡しなくても父がお米を届けてくれる、本当に有難いことだと思う。
実家が農家で良かったなあといつも感謝している私である。
でも私の人生の転換期を迎えて、そろそろ両親に甘えるのも卒業しようと決意した。
これからは私が親孝行する時が来たと思っている。
私のご飯への愛は変わらない、この先もご飯を美味しく食べる事にこだわって探求していこう。