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大きな変化を受け入れる

私の人生の中で、一番大きな出来事だったのは、前の家からの強制退去だ。

あの時の恐怖はまだ残っている。

それでも今の私は、強制退去に感謝できるようになった。

なぜなら、私のそれまでに積み上げた実績を全て壊し、沢山の制限をも終了させてくれたからだ。

絶望の中で生きていたあの頃。

買い物に娘と一緒に外出して、借金の取り立ての人に会わないかと 人目を気にして恐れながら歩いたあの道。

元夫が残した沢山の不良品をどう処分すればいいか、途方にくれていた、処分しようにもお金がかかる為、身動きできなかったのだ。

そんな悩みも一掃してくれたのが、あの強制退去だった、作業員の爽やかな男性が、丁寧に説明してくださった。

「必要なものは持ち出してください、言ってくだされば、それは別の場所に移し一定期間預かることもできます、後の残った荷物はこちらで全て撤去します、何もあなたが負担することはありませんから安心してください」

私と娘は前夜から徹夜して、持ち出すものをバッグに詰めて用意しておいた、当日にその爽やかな男性の説明を受けて、持ち出すものを再度熟考したけど、特に未練はなく、全て残して撤去してもらうことを許可したのである。

母に買ってもらった雛人形も、幼かった頃の娘が大切にしていた大量のカエルの縫いぐるみたちも、私の着付け教室に通っていた頃に集めた着物や小物も、全部あの家に残して出てきた。

そう言えば、押し入れには、長男と娘の卒業アルバムや卒業証書もあった、私の幼少期のアルバムも卒業アルバムもあった、全部持ち出す気にはなれず、置き去りにした。

人は追い詰められて究極の選択を迫られたなら、今ここで必要なものだけを選ぼうと研ぎ澄まされる。

そうして手元に残ったものは今の自分にかけがえのない重要なものなのだ。

娘はHey! Say! JUMPが全てだった。

私は現金と通帳と印鑑、そしてお気に入りの子どもたちの写真、私が毎日の出来事を綴った日記帳、それらを持ち出した。

そして娘と私が最も大切なワンコのこゆき、トイレシートやお尻拭きシートやフード、こゆきの大好物の食パンを冷蔵庫から取り出し、バッグに入れて前の家を後にした。

今でも時々娘とあの日の様子を思い出し語り合っている。

命の重みに勝るものは無いと。

あの時、こゆきを娘は抱っこした、それだけで精一杯で、他の欲なんて吹っ飛んだのだ、私も娘の分の荷物と自分の荷物を肩にかけ、これ以上何も余力が無かった。

娘と私とそしてこゆき、その命だけが大切なものだった。

あの体験があったから、今の私は強くなれた。

そしてものを溜め込んでも無駄なことを知った。

もう過去に執着は無くなった。

今だけが全てなんだと感覚でわかってきた。

私の側にピッタリと寄り添ってくれるこゆきを撫でながら、この記事を書いている。

こゆきは今ここに私を戻してくれる。

一見すると不幸な出来事だと思えることに、とても重要な意味が隠されている。

強制退去は私にとって必然だった、あの時完全に場面は大きく変わり、次のステージにパラレル移動したのだろう。

このような大きな変化を恐れず受け入れて、楽しめれば、これからの時代を軽やかに進んでいけるはずだ。





今日も私にピッタリのメッセージが届いた、宇宙の愛を感じて安心できることが幸せだ。


天使のような茅子俊さん、ときめきは今も続いている。

幸せをありがとう♡

ここまで読んでくださって感謝します。

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