秋にラブコールを送る

私は９月生まれ、娘は１０月生まれ。

だから私たちにとって秋は特別だ。

ふと思う、私は５７年生きてきて、しみじみと秋の素晴らしさを認識した事が果たしてあっただろうか？

私は学校が大嫌いだった。

長い夏休みが終わり、嫌な嫌な学校生活が始まるのは、たまらなく憂鬱だったし、運動会があるから、運動音痴の私には拷問でしかなかったし、更には発表会や秋の遠足と行事が続き、とにかく億劫で出来れば休みたい！と切望したものだった。

中学二年の時、私は神様のような神々しい佇まいのO君に一目惚れをした。

それ以来、学校は大好きな人に会える場所となり(まるでコンサート会場に行くような感覚)、嫌な学校であっても、O君の姿を一目見る為なら 何だって我慢出来る！とほぼ休まず通うことが出来た。

高校卒業と共に片想いの恋が終わり、又私は暗黒の専門学校生活を送り、秋を愛でる暇も無く、憂鬱に行事に参加する日々を続けた。

念願の専業主婦になり、子どもが生まれ、再び秋の行事ラッシュに追われる。

やっと子どもたちが成人して、離婚もして、ようやく秋の行事から解放された。

それでもまだまだ試練が続き、昨年末 遂に生活保護という名の存在給を受け取れるようになり、私の暮らしは安定したのだった。

そんな最近、私は秋が本当は大好きな季節であることを思い出した。

秋イコール私という感覚を取り戻した感じ。

行事だらけの秋を憂鬱に思い、毛嫌いしていた、そんな私自身も大嫌いだった。

そう、嫌われ者同士 私と秋はとても共通していたのだ。

だから秋は足早に過ぎてしまい、あっと言う間に厳しい冬がやって来た。

穏やかな平和な暮らしになった今の私は、秋を全身で感じてもっと満喫しよう♫と思った。

秋の素晴らしさを沢山見つけ、秋っていいなあ♡秋が大好き♡♡これからは快適な秋を楽しむね♪と秋にラブコールを送る。

やっと寂しそうにオドオドしていた秋が、安心して笑ってくれた気がした。

嫌な事ばかりだと思い込んでいた季節の秋。

でもよ～く思い出してみると、確かに楽しくて幸せなエピソードがいっぱいあった事を思い出せた。

秋は紅葉が素晴らしい🍁

それにススキが風になびくのも風情がある。

新米やサツマイモやキノコ等、美味しい食べ物もいっぱいある。

秋を嫌い ないがしろにしたこれまでの分を取り戻す為に、この最高の季節を堪能したい。

🌾秋へのメッセージ🍁

今まで秋の素晴らしさに気づかず、嫌って無視してごめんね💦💦

私は秋が大好きだったよ。

暑くなくて寒くなくてちょうど良い快適な季節を、当たり前のように過ごしてしまっていたね。

もう寂しい思いはさせないからね。

秋に生まれた私は秋を慈しむって決めたから。

だから早々に冬にバトンタッチせずに、ゆっくりと私の世界に滞在していてね。

毎年 美味しい食べ物や美しい景色を届けてくれてありがとう♡

大好きな秋に感謝を込めて🧡

ここまで読んでくださって感謝します。

幸せをありがとうございます✴️