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クリエイター歴1年の私が、販促コンペでゴールドを受賞できた話

改めてですが、第13回販促コンペにてゴールドを受賞することができました。たくさんの温かい言葉をいただきありがとうございます!

冒頭でいかにもなタイトルをつけてしまったのですが、そろそろ販促コンペについて振り返りたいと思ってます。

私は、ハウツーがあまり好きじゃないのですが、今回はせっかくの機会なので企画の手法にも言及してみます。

ちなみにハウツーが好きじゃない理由は、そのほとんどが「あえて理屈をつけるなら」というような後付けにすぎないと思うからです。

今回も例に漏れずそうなのですが、たとえ後付けでも、クリエイターとしての経験が少ない中で勝てた理由を言語化することは、自分のためにも人のためにもなるかなと感じました。

上記の前提のうえで、今回の販促コンペで意識したことを3つまとめてみます。他の企画でも意識していることなので、販促コンペにチャレンジしたことがない人/チャレンジする予定のない人もぜひ読んでください。

・「思いつく」より「思い出す」

販促コンペはアイディアを競うコンペです。

当然みんな良いアイディアを思いつきたいと努力をしていると思いますが、正直、急な努力ではどうにかできない部分も多いのではと感じます。

正直、アイディアは日常での感情の起伏、特に違和感に敏感になるのが一番近道だと考えています。

今回のわれわれの企画『極潤おしぼり』は、オフィスの近くにある中華屋さんで、男性がおしぼりで顔を拭いていたことがきっかけで思いつきました。

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そのとき、おしぼりで顔を拭く仕草について、そこまで気持ちのいい感情は持たなかったのですが、だからこそ、覚えていて、この企画につなげることができました。

アイディアは一見、「思いついた」ふうに現れますが、それは限りなく「思い出した」に近いはずです。

そのために、私は日常からメモに引っかかった情報をかき集めています。

アイディアというと新しく思いつくものだと思いがちですが、実は「思い出す」感覚に近く、それをなるべく高確率で起こせるようにする意識が必要です。私自身、日常のちょっとした違和感を大事にできるように気をつけています。

・そこに「A→B」はあるか

よいアイディアは、理想へ向かうものであるべきで、A(打破すべき現状)→B(理想の未来)の間を取り持つものだと考えています。

講座でお世話になっている、コピーライターの阿部広太郎さんからも、「企画には幸福へ向かう矢印が大切だ」と教えていただきました。

アイディアを検討するときも、このアイディアがどんな状況を変えようとしているのか、新しくどんな価値を生もうとしているのかを必ず考えるようにしています。

よいアイディアはこのA→Bがかなりわかりやすく見て取れます。なので、考えた企画についてよしあしの判断をするときも、企画をわかりやすく伝えるときも、このA→Bフレームを使ってみるのがおすすめです。

今回の『極潤おしぼり』という企画でも、

スキンケアを、「日々の作業」から(→)「1日の至福のとき」へ

という矢印をわかりやすく魅せる資料構成にしました。

中身の資料はここから見てみてください🔽
https://hansoku.co/history

・企画書の一文一文は、コピーである

企画のタイトルを考えるとき、多くの人が、コピーを考えたり、ネーミングを考えたりするスキルを用いていると思います。
しかし、企画書の一文一文を、コピーのように書いている人は案外少ないのではないでしょうか。

例えば、『極潤おしぼり』の企画書の中に以下のような一文があります。

「気持ちいい」を体感することで、スキンケアが1日の至福のときに

「気持ちいいことを体感する~」としても意味は変わらないのですが、形容詞+体感すると表現したほうがよい意味で引っかかりがあり、また「気持ちいい」がセリフのように聞こえる点がおもしろいのではと考えました。

また先程例に出した一文も同様です。

「日々の作業」から(→)「1日の至福のとき」

「めんどくさい作業から1日の至福のときへ」としてもあまり意味は変わらないのですが、「日々」と「1日」の対比が綺麗で、すっと読んでくれるだろうと思い、このようにしています。

細かいのですが、コピーを考えるように、音感やひと目見たときの印象にまでこだわって一文一文を設計することをおすすめします。


長々と語ってきましたが、企画をしている皆さんにとって、どこか1つでも参考になることがあれば嬉しいです。

そして、私自身はこの『極潤おしぼり』を実現させるべく努力をしていきたいと思います。
アイディアをアイディアのままで終わらせないために、進みます。

忙しい中で最後まで読んでくださったあなたに、感謝です…!
本当にありがとうございました。

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