東京、大阪、名古屋 by 網焼亭田楽
毎度バカバカしいお笑いでございます。
東京、大阪、名古屋の人の性格を表す話としてこんな話がございます。
3人で食事に行ったお勘定の時に何を考えるのかと言うことなんですが、東京人は格好つけ文化ですから3人分払うといくらになるかと考えます。大阪人は商いの文化ですので、割り勘にしたらいくら払えば良いかと考えます。
名古屋の人はと言うと、お礼の言葉を考えているなんて言われておりまして、まったく次元が違います。あっぱれあっぱれでございます。
また、最近は便利な世の中になってまいりまして、いろんなところでWi-Fiなんてものが使えるようになっております。お店でもホテルでも、病院でもWi-Fiが使えるところが増えて来たようでございます。ところがこのWi-Fiって、どんな意味かと聞かれると意外と知らない人が多いようでございまして、東京人、大阪人、名古屋人の方へWi-Fiについて聞いてみるとどうなるでしょうか。
まずは東京人に聞いてみます。
「Wi-Fiの意味かい。もちろん知ってるさ。ワイフがファインってことだろう。つまり妻の機嫌が良いほどに電波がサクサク飛ぶってことじゃないかな」
なんて申しておりまして、さすがカッコつけ文化代表、その割には物知りというわけでもなさそうです。
大阪人にも聞いてみますと、
「あんさん、そんなことも知りまへんのか。Wi-Fiとは、わいがファイナンシャルやっちゃうことですわ。つまり自分が一家の大黒柱、自分経由で電波をバシバシ飛ばしまっせっちゅうことやおまへんかな」
まあ、商人の街ですから、そういうものかもしれません。
名古屋人はどうでしょう。
「Wi-Fiですか。いやあ、助かります。こんなところまで、ありがとうございます」
お礼の言葉を考えているようでございます。
そして、Wi-Fiがワイヤレスフィデリティの略だと言うことを教えた時の反応は。
まずは東京人
「ああ、ああ。そうだった、そうだった。ワイヤレスのフィデリティね」
フィデリティは何ぞやということはこの際、突っ込んで聞かないことにいたしましょう。それは、格好つけ文化に失礼というものです。
では、大阪人
「何や、それ。ワイヤレスっちゅうことは、マイクみたいなもんやろ。それがフィデリティなんやな。日照りティかあ。お茶やな。日照りの続いたお茶。紅茶みたいなもんかいな。それがエンドレスに続くっちゅうことやな」
ほぼ、原型をとどめておりません。
さて、名古屋人はと申しますと。
「ああ、そうですか。ワイヤレスのフィデリティですか。それはどうもありがとうございます。また、これからもよろしくお願いいたします」
やはり、お礼の言葉を考えておりました。
東京、大阪、名古屋を戦国の三武将に例えた話もございます。
東京代表、徳川家康
「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」
大阪代表、豊臣秀吉
「鳴かぬなら鳴かせて見せよう、なんぼくれるんや」
名古屋代表、織田信長
「鳴かぬなら、ああ、そうですか。今日はそういったご気分ではない。それはよろしゅうございます。なまじホーホケキョと鳴かれましても、近所迷惑というもの。いやいや、どうもありがとうございます」
と、口で言いながらバッサリと切り捨てたとか切り捨てなかったとか。
本日は、東京、大阪、名古屋の違いでした。
「本当ですか?」
「嘘やろ」
「そんなことあらへんて。とろいこと言ってりゃあすな」
お後がよろしいようで。