赤ちゃんが日記17
「いない いない ばあ」
この楽しさが 最近分かった。生まれて2ヶ月くらいから、いろんな人が僕にやるんだよ。「いない いない ばあ」って。あれは何が可笑しいのか?僕にどんなリアクションを求めているのか?まったくわからなかったんだけど・・・最近、やっと分かった、というか、実に面白い。
だって、「いない いない ばあ」って言いながら、突然アップで顔が現れるんだもん。それは時には おばあちゃん。時には おじいちゃん。
父や母はあまりやらない。じじばばの顔が、アップになる。シワもシミもくっきり見える。面白い。もっと若いと思っていた?残念。
「いない いない ばあ」
僕が笑うとみんな、すごく喜んでくれるよ。
どおりで、某テレビ局の赤ちゃん向け番組のタイトルにもなっていたんだ。
そういえば、生まれてしばらくは誰かがわりと近くにいたんだ。部屋のすみ?っていうのか、天井あたり。よくわからないけど誰かがじっと見ていてくれて、その目はとても優しくて。だからついつい笑い返していてさ。
そんなとき、母は「誰かが来ているのかな?」って言ってたっけ。
そのうち僕も忙しくなって、見えなくなって・・・あれは誰だったのかなぁ。母はよく「母の母じゃないかなぁ」なんて言ってた。合ったことないけど、そうかもね。いつか写真で確認してみるよ。
怖くないよ。
だって、僕はいろんな人に囲まれていた世界から来たからさ。
つづく