83.現実崩壊について
ツインの彼と出会った頃の私は、スランプに陥っていました。
誤解を恐れずに、いえば、ある程度の安定的な収入と立場がありました。
でも、その安定は、決して仕事ができたからではありません。
運よく手に入れた歯車としての、ある一定の役割を果たしていたからに過ぎません。
今の日本で働いている多くの人が、感じているだろう気苦労と、やりきれない不条理さを、お酒や物を買うことで、ごまかしつつ生きていました。
ただ、ハイヤーの声が聞こえなくなっていました。
その理由が、自分でもわからないまま。
「その人が、その人らしく生きるお手伝い」を使命と感じていながらも、いつの間にか、「私が私らしく生きられなく」なっていました。
自分の声を無視しているのだから、ハイヤーの声が聞こえなくて当然なのに。
自己犠牲に陥っていることや、恋愛や結婚をあきらめた私が、仕事に依存して生きている自覚がありませんでした。
今思えば、彼とのすべてが、私の目を覚ますための一撃のようです。
彼に「幸せになりたい。」と言った瞬間、自分が本当は幸せではない。ことに気づいてしまいました。
使命を果たしているつもりなのに、幸せになれていない自分。
幸せではない私が、人を幸せにできるはずがありません。
もう、ずいぶん前から使命も果たせていませんでした。
どこかで気づいていたのに、ごまかし続けていたのです。
これが、幸せだと言い聞かせて、人にも押し付けていたかもしれません。
なんてことをしてしまったのでしょう。
彼に出会った後、私に起きた現実崩壊は、すでに崩壊していた現実に気づかされただけ、でした。
ただ、それまでは、我慢できていた自分が、我慢できなくなったのです。
彼と出会って、鋭くなった感覚のせいで、少しでも異質なものを全く受けつけなくなっていきました。
それを映し出すように、現実も悪化し、体を壊し、いわゆる魂からのストップサインが出ていきました。
それでも、私はしぶとくしがみつきましたが、頑張るほどに、悪化していきました。
「どんな時にも、大丈夫な自分になりたい。」
「どんな時にも、幸せを感じられる人になりたい。」
そう願いましたが、自分の内面の反映である世界は、私の頑張りを評価してくれることはありませんでした。
そもそも、私の内面の世界を一掃する必要があったのです。
彼に会い、五感が研ぎ澄まされ、過去世を含め、これまでの人生の傷を解放するような体験が起き、ハイヤーからの夢の課題を受け取り、地球や宇宙を意識させられる。一連の流れ。
自己統合ができている人なら、彼と離れずにこれらの大変な作業をこなせたのかもしれません。
私には、できませんでした。
サイレントは、彼も仕事も、私が依存していたものすべてを奪い去りました。
彼との関係だけでなく、自分の生き方を見直す時間を与えられたのです。
本当は、自分の生き方が息苦しくて、もう、全く我慢が効かなくなっていたことに気づかされました。
I love you.
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