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『女装回顧録 続・とおくのまち5』女性への性転換???

性転換……今時、こんな言葉、マンガでも使わないかも^^;
この回顧録の原文を書いたのがすごく昔だからね。

女装の友人たちのほかに、新しいジャンルの友達が増えた。
AちゃんとCちゃん。GIDさんというのかな。わたしも、そうだけど、笑。
この子たちは、趣味で女装をしているわけではない。
AちゃんやCちゃんとよく性同一性障害の勉強会や説明会に行った。
このふたりは、バリバリの性同一性障害さんというのか今すぐにで女性として生きていきたい人。
Aちゃんは、わたしよりも年上でしっかりした企業かなにかで働いていそうな人。元々ハンサムなのか、化粧をすると女優さんみたいな美人さんで、元が男性とはちょっとわからない。Cちゃんはコンビニかどこかで働く若いフリーターさん、こちらもカワイイ~。
ともにSRS(性別適合手術)をめざしてがんばる仲間に出会えてうれしかった。
女装スナックで遊んでばかりのわたしは、ちょっと反省した。

真剣にSRS(性別適合手術)にとりくむため、説明会にも熱心に参加するようになる。
 AちゃんとSRS(性別適合手術)の説明会と面接&検査にNクリニックの大阪院へ行った。
かつての撮影会での遊び仲間・Mちゃんに再会。今ではプロのニューハーフさんになっていた。みんなちょっと会わないうちに、夢を叶えつつあって、すごいなぁ。
 
〇〇の会というどこかの医大の性同一性障害の患者会にも行った。
学生くらいの若い子もだんだん増えてきたようで、親や家族の理解や協力も増えているらしい。
社会も徐々に、性同一性障害にたいして理解が進んできていた。企業もそういう社員や顧客への対応に努力したりしている。
あくまでも対岸の火事とか、他人事の場合だと思う。職場にそんな社員が出たとか、家族や親せきのだれだれが当事者だと判明したら、大騒ぎだ。
ましてや、田舎の村で、そんことが発覚したら、それこそ村八分にされてしまうことは、対岸の火事どころか、火を見るよりも明らか。
 
それでも、時はすこしずつ、こんなわたしたちに優しくなってきていたんじゃないかな……。

通っていた大学病院の先生が、近所で通いやすいクリニックを紹介してくださいました。
それまでは、仕事を休んで半日か丸一日ちかくかけて通わねばならなかったことを考えるとすごく楽になった。

つづく
 

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