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女装トランスジェンダー回顧録 続・とおくのまち 2
自分が自分でいられるといのは、ほんとに素敵なこと。
友達もたくさんできました。
ボーリング、カラオケ、水族館、遊園地、みんなで行けばこわくない……とばかりに、女装した仲間でいろんなところへ遊びに行ったなぁ。
すぐく楽しかった~♪
古都……。奈良、京都にも行ったなぁ、ちょっした旅行気分が味わえた。
写真を撮るのがすぎたったから、カメラにも興味がわきました。
まだ、「自撮り」なんていう言葉もない時代だ
女装トランスジェンダー回顧録 続・とおくのまち 1
わたしに帰れる日
やっぱり、わたしは、わたしである。
戻りたい、還りたい。『レイカ』に。
何処にいたとしても、わたしのこころはそこにしかない。
なにもかも、引き換えにしたって、きっと。
わたしは、そこへ還るだろう。
たとえ、どんな批難が浴びせられようとも、
茨の道が待ち受けているとしても……。
行きたい方向にしか道はない、
行くべき先にしか歩き出せない。
わたしがわたしになるために、
自分が自分
番外編 『暗黒時代のトランスジェンダー』
それは、まだ暗黒時代だった。
いまや数回クリックすれば翌日にでも洋服や靴が届く便利な時代、電車を乗り継いで出かけることもなく、お店に行って店員さんと顔を合わせて会話をする必要もない。
そんな昔のことを考えれば、今の男の娘たちの状況はチートともいえるだろう。
1980年代の終わり頃だっか、私がはじめてブラジャーを身に着けたりスカートを履いたりしたのはその頃でした。
ふつうの田舎の少年としかいい
とおくのまち外伝 ~ あの街の後日談
じつは、あの連れ戻し事件には、後日談が二つあります。
ひとつは、仕事が早く終わったある日、父は愛車に乗せて私をあの街へ
飲みに連れて行ってくれた。店の並びのうどん屋さんで軽く夕食をとり、
花屋さんで大きな花束を買って、あの店へ向かいました。
ママと、親切にしてくれていたお姉さんが、父と私のテーブルに来て飲んだり、話したりした。
父は、ボトルキープを入れてあげました。
次にここに飲みに来る予定な
とおくのまち 26 沈黙の夏
苦し紛れに、ピアスをあけた。
レーザー脱毛に通っていた皮膚科の病院では、ピアスも取り扱っていたので、両耳にひとつずつ開けてもらった。
小さな穴をあけるだけのことでも、かんたんなようで、なかなか大変。
傷口が膿んだりしてなかなか治らなくって不安になるし辛かったなぁ。
それと、男性でピアスをしているとなにかと悪目立ちした。
男のふりをしておきたい時は外したかったけれど、ピアスの穴が安定するまでは刺した
女性として暮らすために とおくのまち25
すぐにでもSRS(性別再判定手術)したかったわけではありません。
SRSをすれば、戸籍も変えられるし、温泉にだって行けるけれど、そんなことではない。
ちゃんとした「女性」になりたい。それはなりたい。
でも、、、遠い夢。叶うのかなぁ。
わたしがまず手に入れたかったものは、女装のままで眠ってしまったとしても、
次の朝、シャワーを浴びたときに、長い髪と、乳房と、そしてヒゲの生えていない素顔がほしか
とおくのまち 22 復活の蜃気楼
そして、私はもう『れいか』を名乗ることはなくなった。
以前から、インターネットのハンドルネーム(通り名)や小説や詩を書くときに使っていたペンネームである『しずか』を名乗ることにした。
前にインターネットを通して知合った彼氏にも前から『しずか』と名乗っていたので、いつも、しずちゃんと呼んでくれていた。
ちゃんとしたニューハーフになったら、また、連絡をとろうと思っていたのだけど、あれから、時間だけ
とおくのまち 21 廃墟の女装者
とおくのまち 第二部
21 廃墟の女装者
男性の恰好は世を忍ぶ仮の姿、
とにかく、自分ののぞむ姿を手に入れたかった。
そして、いつかほんとうの自分の姿で暮らしていきたかった。
時は、二十世紀も終わろうとしていたころの話。
しばらくホテルやウィークリーマンションを転々と滞在した後、
実家へ留まることになった。
梅雨の季節だったか、雨の日だった・・・。悪天候にもかかわらず、
妻は、予
とおくのまち 1-20 Epilogue (第一部終章)
翌朝、父は仕事に行くため、早くに京都をあとにし、残った私と母は、ゆっくりと朝食をして、せっかく京都に来たのだからと近辺を散策して気分転換をしました。
母を先に帰すと、私は夕方に店が開くのを待ちながら、カラオケボックスで時間をつぶしていた。荷物を引き上げないといけないことと、お世話になったママとみんなに、お菓子を買っていって挨拶するためだ。荷物といっても女装用具なので、持って帰ったとしても処分さ
さよならニューハーフの夢 とおくのまち 20
なぜ、ここがわかったのか。答えは、意外と簡単でした。
私は家を出てくる時、携帯電話を置いてきました。それは、もう連絡を絶つという意思からです。
しかし、妻がそのリダイアルから、この店の電話番号を知って父に告げ、そして見つけ出したというだけのことです。
前のロッカーの件といい、妻は道を間違えたのだ、探偵にでもなればよかったのではないだろうか。
半信半疑で追ってきた父は、確認のためか、昨日から、この店