頬粘膜がん 398日目 リジュビネーション


 頬粘膜癌 398日目。

 血圧 122 ー 88 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素  90 %
 脈拍  74 拍/分
 体温  36.5 ℃
 体重  73.6 kg

 ちょっと3日ほど冬眠してたw

 いや、まぁ実際あまり絶好調ではないがとは言えそこまで不調なわけでもない。自分の不調さというはある意味で日々どんどん日常になっていく。どこまでが不調でどこまでが通常なのかその境目はどんどん曖昧になっていく。
 日常になっていくが、五十肩は痛い。もともと頸部廓清のあと副神経が傷ついて左肩が動きにくくなった。動きが悪いよねぇという段階からスタートしたと思うが、気が付いてみると動作時の激痛を伴いようになっていた。ここら辺からはすでに五十肩といって過言ではないだろう。がんの副作用を克服する前に別の症状に移行してしまった。
 さて、10月に右側も頸部郭清をした。そしたら右の副神経も傷ついて右肩が動きにくくなった。気が付いたら右肩も激痛である。今の時点で両側性の五十肩だ。
 両側性になってからは、朝の通勤でつり革には捕まれないし(これ、地味にメッチャ不便)、背広の脱ぎ着は激痛を伴う。朝、目が覚めて動き始めは肩が激痛だ。

 僕は去年の手術以来、左頬から左唇にかけてがずっと引き攣れた痛みを伴っている。今年の10月からは右の頸部の手術痕が痛い。が、しかし、この両側性の五十肩はこれらの痛みに比べて遙かに痛いというw


 ここ1年で数年分以上は老けたかもしれん。


 もともと年齢の割には若い方だったと思われる。思われるというのは自覚自体はあまりないという意味だが、もともと妻と一緒に出かけると「いい、息子さんねぇ」なんて周囲の人に言われたりする。思わず、にやついてしまいそうになるが、その後に妻がなぜだか不機嫌になるのでできればそういうことは言わないで貰いたいと思う。

 いくらなんでも息子は言い過ぎだろう? と、思うがどうやらそう言ってる人の反応はどうもガチらしい。ガチらしいとますます後で妻の機嫌が悪くなるのでやっかいだ。若々しいというのも罪だw


 そんな僕だが、まぁやはりそれなりに加齢していく。五十肩になったのもまぁ年のせいだよね。息苦しさとか、確かにがんの後遺症ではあるのだろうが、それプラス加齢と言えなくもない。


 尾崎豊は僕の1歳上だ。

 奴は今でも若いままだw



 実は今日、今勤めている職場(障害者福祉施設)ではまぁ文化祭のようなイベントが行われた。

 職員は利用者さんや地域の住民や、利用者さんではない視覚障害の方をお迎えするために手伝う。僕は音響係として手伝ったわけだが、小さなイベントのメイン会場であっても、学校時代みたいな体育館であっても、ミキサー卓の前に座って過ごす時間というのは同じようなワクワク感がある。

 なんだか50年前に放送部員として学園祭のステージの音響や照明を担当していた時のことを思い出していた。その時となんだか意識やなんかが重なるような気がした。

 まるで10代の頃のような体験だった。まぁ疲れ方が50代だけどねw


 それでも、気持ちも体も、流れる血の成分までが若返ったような気がした。


 リジュビネーションは若返りの意味。アンチエイジングとは違う。アンチエイジングは年を取るのを食い止めるって意味だ。リジュビネーションは、巻き戻しだ。今日の体験は細胞の1個1個が生まれ変わるようなそんな感じだ。

 好きな事をやりなさい。

 去年病気になってからの僕の生存戦略だ。


 今日もいい1日であった。


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