韓国気分を味わう
何となく韓国料理が食べたくなり、ふと新大久保に立ち寄った。
新大久保は東京のコリアタウンと言われていて、韓国料理や韓国コスメなど沢山のお店が並んでいる。
特にこれが食べたいと決めておらず、フィーリングで良さそうなお店に入ってみた。
韓国料理は頼んだ料理の他にキムチやナムルなど色んなおかずが付いてくる。
以前韓国旅行に行った時も、沢山おかずが運ばれて来て自分達が頼んだのはどれか分からなくなるほどテーブルが料理でいっぱいになった記憶がある。
ご飯を食べ終わった後、コスメのお店に入った。
化粧品を色々見てたら50代くらいの韓国人の店員さんが声をかけてきた。
店員「何か探してますか?」
私「あ、ちょっとコンシーラーを買おうと思ってます」
店員「じゃあ、これがいいわよ。これはね、スティックとチップ両方付いてるから便利よ。手出して。(手の上にコンシーラーを付けて)んー、あなたはこっちの色の方がいいわね。はい、これね。」
すかさずカゴを持ってきてそのコンシーラーを入れて渡してきた。
私「あ、ありがとうございます…。」
とりあえず、保留という形で一旦受け取った。
他の商品を見てたらまたその店員さんが声をかけてきて、
店員「他何か要る?今ね、スキンケアのキャンペーンしてるのよ。(私の顔をジロジロ見てきて)あなた、毛穴広がってるわ。このスキンケア凄くいいよ。手出して。」
今度は手に化粧水を塗ってきた。
店員「ね、良い香りでしょ?これ塗ってたら毛穴引き締まるよ。これ塗った後これね。(美容液を塗る)これも凄く良いのよ。伸びが良いでしょ?それからね、このクリームも良いの。(クリームを塗る)ね、しっとりすべすべ。良いでしょ?」
私「はい、しっとりしてます」
店員「ちょっとあなたの肌混合肌ね。Tゾーンが脂っこくて他はカサカサしてるわ。」
今度は私の顔にそのスキンケア商品を塗り始めた。笑
店員「大丈夫。怖がらなくていいから。ほら、良い感じ」
さっきのコンシーラーも使って化粧直しをしてくれた。
店員「あなたこの部分荒れてるね。赤くなってるわ」
私はこの店員さんが強引でハッキリ言ってくるから面白いなと思って、ちょっと強引な人の役とかあったら使えそうだなと思いながらその店員さんの言動を観察し始めた。
店員「はい、毛穴がなくなったわ。あなた、目も薄いし、口紅の色も薄いわね。ちょっとこっち来て。」
今度は光の当たる場所に引っ張られ、チークを塗ってくれた。
店員「これくらい塗れば今の口の色と合ってるわ。このチークも要る?」
私「いえ、チークは大丈夫です。笑」
店員「じゃあ、とにかくこれ凄く良いから買って。3点セットだと5000円くらい安くなるから。ホントは4点セットがおすすめだけど」
キャンペーンのスキンケア3点セットをカゴに入れてきた。笑
店員「これホント凄く良いよ。」
店員さんのトークが上手で確かに化粧品の感じは良かったから買おうかどうか少し迷った。
他のお客さんがそのキャンペーンの商品を見てたらすかさずそっちへ行き、
店員「あなたもこれ要る?これ凄く良いよ。」
そのお客さんも私と同じようにめっちゃ勧められていた。笑
そしてまた私の所に戻ってきて、
店員「この高麗人参も凄くいいのよ。はい、これ飲んで。」
また勝手にカゴに入れてきた。笑
買う予定のない物がどんどん増えていく。
また別のお客さんの方へ行ってる間に私はこっそりその商品を戻して、「今回はコンシーラーだけにします。」と言ってコンシーラーだけ買って帰った。
あのまま言われた通りに買っていたらもの凄い量の化粧品を買う羽目になってたな。笑
ふ〜、危なかった。
断ったら怒られそうな勢いだったけど、ちゃんと断る勇気も必要。
買わないという意思を伝えるとあっさり身を引いてまた別のお客さんの方へ声をかけに行っていた。
韓国旅行に行った時も歩いてたら韓国人に声をかけられて「お店入るだけでいいから」と強引に店に連れて行かれた記憶がある。
その時も大量に試供品をくれて色々勧められた。その時も気に入った商品だけ買ったかな。
日本人にはない接客の仕方だけど、積極性という意味では見習いたいなと思った。
以前エステの仕事をしていた時、化粧品販売をするのに商品の良さを上手く伝えられず、遠慮してしまいがちでした。
その韓国人の人は強引だったけど販売の熱量が凄くて「売ろう」という気持ちが伝わってきたし、化粧品の説明も上手だった。
ただ買って欲しいだけなんじゃないかとその時は半信半疑だったけど、家に帰って鏡を見たら今も鼻が全然テカッてなくて毛穴も見えない綺麗な状態が保たれていた。韓国コスメ凄い!!
今回は買わなかったけど、今度使ってみようかな。
新大久保はちょっとした韓国気分が味わえて楽しい場所。
まだ数回しか行った事ないからまた行ってみたいと思う。
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