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医療現場で働きたいと夢見る聴こえない学生達が、安心して学べる環境について

 こんばんは!!

 今日も一日お疲れさまでした✨


 教育現場(聾学校)で28年近く勤めてきた私にとって、教え子達が社会に出た後どのように過ごしているのかというのは、とても気になることで、自分の持てる力を発揮できる環境で楽しく過ごしていてほしいなと、いつも思います。


 専門学校や短大大学に進学した聴こえない学生も、わかる環境の中でしっかり学ぶことができているのだろうかというのも、彼らの将来がかかっていることもあり、それもとても気になります。


 テレビドラマや映画、ニュースなどで手話や聴こえない人たちの活躍している場面を、多くの人達が目にする機会が増えてきてはいるけれど、「聴こえない」についての理解がまだまだ広まっているとは言えない状況にあることを、最近痛感しているところです。

 特に医療現場で働きたいと夢見て、専門学校や短大・大学に進学したけれど、聴こえないという壁が目の前に立ちはだかり、どうにもできなくて、辞めてしまうという話も聞きます。


 30年ぐらい前までは、聴こえない人が薬剤師の資格を取ることはできないという現実が、この日本社会にはありました。今では、薬剤師や医者、臨床検査技師として活躍する聴こえない人も少しずつ増えてきてはいますが、聴こえない・聴こえにくいというところで、彼らはかなり苦労されていると思います。



 なぜこの話をしているのかというと、今教え子が将来医療現場で働きたいと頑張っているのですが、聴こえない壁にぶつかって悩んでいて、本人も学校側もどうしたらいいのかという相談を受け、ここ数週間いろいろ動いているのですが、なかなかハードルが高いです。


 費用や人材のこともあって難しいのはわかるのですが、だからと言ってあきらめるということは絶対にしたくないという想いが、私の中に強くあります。夢に向かって一生懸命学ぼうとしている学生がいるということ、そこに聴こえる、聴こえないは関係ないはずです。


 「学ぶ権利」「聞く権利」「知る権利」は、聴こえる聴こえない関係なく、誰もが平等に持っています。

 

誰一人取り残さない社会というのは、そういうことではないでしょうか。



 
 今から30年ほど前、大学で講義に手話通訳やノートテイクをつけてほしいと、サークルの仲間達と共に大学に働きかけた、当時の自分の姿と教え子の姿が被り、今も聴こえない学生たちにとって、安心して学べる環境が整っていないところがあるという現実に、とてもはがゆい気持ちでいます。

 

できるところまで、とことんやっていきます!!


 難しいのではないか、できないのではないか、マイナス面にフォーカスしていたら、現実は何も変わらないのです。逆に、できるようにするにはどうしたらいいのかと前向きに考えていくことが大切で、それが明るい未来に繋がっていくと信じています。


 今日も、最後まで読んで下さり、ありがとうございました🌈💖

 素敵な日々に心からありがとうございます🌷🌷🌷

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岩井真里子
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