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綺麗な絵画よりも『美しいパレット』になりたい
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願い致します。
1月1日から目にするこの3行の言葉。
定型文だよね。と言ってしまったら、そうかもしれないけど、
2025年の私にはとても美しく映った。
どこかアレンジを加えようと思うのだけど、手を加えてはいけない言葉のようにも感じて。
全く同じ言葉で返信するのってどうなんだろう?と思いつつ、この3行に伝えたいことは全部詰まっている。
分析してどうとかいう話ではなく、直感的に日本人の心の美しさと日本の美しい奥ゆかしさを感じた。
ということで、(どういうことかは分からない)2025年こそ綺麗な文章を書いていこうと意気込んでみたのだけど、意気込めば意気込むほど文章が書けなくなってしまったので、いつも通り徒然なるままに書いていこうと思う。
1月1日、毎年恒例になりつつ描き初めをした。
描き初めで描いた絵を見て湧き上がってきたテーマは3つ。
①「優しさと挑戦」
②自分で創っていく
③私にとっての「美しさ」とは何か
①「優しさと挑戦」
まず、今回の描き初めは、「優しさ」をテーマに描くつもりだった。
自己認知してるなら、「優しくなれよ」と小さな私が隣で突っ込んでいるのを無視して文字にしてみると、私は「優しさ」という感情を表現するのが一番苦手だし、下手だと思っている。
心の中には存在しているのだけど、、、「強さ」とか「正義感」みたいなものの方が勝って伝播させてしまっている感じ。
そこで、「優しさ」についてもう少し自分の中で腹落ちさせてみようと思い、描き初めのテーマにしてみたのだ。
最初に手に取ったのは2024年も大のお気に入りで多用していたピンクの絵の具。
スポンジでフワフワとした感じを表現しながらキャンバスに載せていく。
ぜんぜんしっくりこない・・・
そこで、浮かんできた言葉が「挑戦」だった。
あ~刺激がほしいんか。と思わずくすっと笑ってしまった。。。(笑)
黄色も手に取ってみた。いい感じ。
こう来ると、やっぱり2024年のテーマカラーになっていた3色なのか~と、
こちらも2024年に多用していた水色の絵の具を手に取り塗ってみる。
ん~。いい感じだけど、なんか違う。
②自分で創っていく
どうやら色が違ったらしい。2024年の私は、チューブから出てきたそのままの綺麗な作られた色を重ねていくことが、とても楽しかった。でも、2025年はもうそうじゃなくなっていた。
ムラがあっても、思い通りの色じゃなくても、自分で創った色を使っていきたいと、強く思った。
自分で創った水色、ピンクを筆にとった。
めちゃくちゃに気持ちいいじゃないか!!!これだ~!!!という感覚
③私にとっての「美しさ」とは何か
色はしっくりきたのだけれど・・・絵がしっくりこない。
いや、まぁ絵がめちゃめちゃ上手なわけではないので、私の技術力では頭の中のイメージをそのままキャンバスに映し出すということは現段階では到底不可能なことなんだけれど、それだって、自分の納得感みたいなのはあって、納得できない作品は見ていてモヤモヤする。
一旦リセットしてしまおう!と絵の具をのせたキャンバス全体をヘラでひっかいてみると、綺麗なグラデーションが出来上がった。
そして、ヘラを見ると、そのヘラにくっついた絵の具が一番美しかった。
そのまま残したくて、キャンバスへ慎重に、そして大胆に置いてみた。
いい感じだった。
ここまでは今までも何度かあったんだけど、ここからが今までとはちょっと違う感覚だった。
いつもは、こういう作品は完成してないから。と思って、だいたい上から白を塗ってもう一度描き直そうとしてしまう。
しかし、今回は、このまま残しておこうって思った。というか、思えたが正しいかも。
何か足りない気がするし、すごく納得もいっていないのだけれど、残しておこう。
綺麗な絵画よりも『美しいパレット』になりたい
自分で描いた絵を鑑賞してみたときにパット思ったのは、「パレットみたい」だった。
おとなの図工クラブのプログラムを提供しているときに受講者様とも時折そんな話になるのだが、「絵よりもパレットが綺麗」ということがよくある。
そんな会話を思い出した。
もちろん、描かれた絵も大好きだけれど、私は、完成物よりも、その人の思考・描くプロセスが映し出されているパレットが好きなんだ。
自分の仕事に結び付けてみても、私はパレット側が得意なんだと思った。
あの色かな?この色なのかな?と仲間と共に色を混ぜてみたり、場が煮詰まればパレットを洗ってみることを提案してみたり。
そして、なんだかよく分からないことも、パレットが汚れていくことも面白がりながら進んでいきたい!!と思った。
これを面白がるためには、自分にとっての「美しさ」とは何かを問い続けていくことが求められるんだろうな。とも思っている。
これは、答えを出したいわけでもなく、変化していいものであって、ただ、これを自分に問い続けるということが今の私にとってとても大切なんだなと。
2025年の1年は、そんな問いを探究する旅となりそうな予感。
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最後に・・・
こんなに堂々と2025年はこんな1年にしたい!と文字にできているのは、たくさんの方の支えがあってこそであるということをこの場を借りてお伝えしたいなと思います。
本当にいつも関わって下さり、ありがとうございます。
改めて、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。