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娘と一緒に旅に出たい【#もしも叶うなら】

私の好きなこと。

⭐️観劇

⭐️お料理

⭐️素敵な景色を眺めること

⭐️美味しいものを食べること

⭐️旅行に出かけること

⭐️人と笑顔でつながること


それらを全部娘も一緒にやってみたいな。


重度の知的障害のある娘はマスクをすることが難しいです。ディスタンスもとれません。

コロナ禍では、マスクがないとどこにも入れてくれなくなりました。娘を連れてショッピングセンターに行くこともコンビニに行くこともできません。

この国は優しい人が多いです。一見さんでさえなければお宿や飲食店も理解を示してくれますから、普段の生活では理解者を増やす努力をしてありがとうの気持ちさえあればできることもたくさんあります。

でも、ドキドキワクワクって見知らぬものに出会ったり新しい体験の中にあったりしませんか?

乗ったことのない路線の電車や飛行機に乗り、知らない場所に出かけ、食べたことのないお食事をいただき、見たことない景色に触れ、お部屋からの眺望に感嘆する。

大浴場や大きなプール、陽射しが降り注ぐ大きな空間でビュッフェ、映画館や劇場での鑑賞などなど。

そんな小旅行さえなんだかとっても遠くに行ってしまいました。


例えば、娘を置いて行けば、私は体験できます。

ヘルパーさんもいてくれますから夫と2人でも、多分可能です。

でも私の望みは、娘も一緒に、です。

比較的社交的な娘は、知らない場所に行くことも、新しい体験をすることもそんなに嫌いじゃないと思うんです。でもほとんどやったことないから本当は何が好きなのかわかりません。

娘がどんなことを喜ぶか、どんな体験には顔を顰めるか…そんなことも知ってみたいです。


子は2人とも二十歳を超え、学校も卒業し、子育ては終わりました。

私と夫(親)も息子と娘(子)も一人一人ちゃんと自分の両足で立ち、自身の人生を謳歌することが私たち家族の選択したい生き方です。

たとえ同じ屋根の下に住んでいても、お互い大切な間柄であっても、いえ、であるからこそ、誰かのために誰かが存在しなくてはならないのではなく、心地よく共存することが大切です。

もちろん家族ですから、甘えたり頼ったりはしたとしても、【いないと困る】ではなく【自分の足できちんと立つ】それが目標です。

社会資源も活用し、老いても病気になっても、障害があってもなくても家族みんながそんな生き方をし、本人も家族もそれぞれに人生を楽しむことは少しずつ、本当に少しずつですが可能になってきつつあります。

それを可能にするために、障害者やその家族の生きる権利を発信し、知識と優しさがつながって社会の中で暮らしやすくなることを願い日々活動しています。


でも。

いわゆる【贅沢な体験】はまだまだ難しいなぁ、遠いなぁと感じます。


お金なんていくらあってもね。

それだけじゃ行けないところ、見られない景色、食べられないご飯、できないレジャーがあるんですよね。(お金もないですけどね😅)


もしも叶うなら。

娘と一緒に見たことのない景色を見て、出会ったことのない方と触れ合い、知らない土地の知らない場所でドキドキワクワクしてみたい。


誰にも、『娘は障害者なんです』って説明をしなくてもいい世界で...



🌈💕🌈💕🌈💕🌈💕🌈💕🌈💕

お読みいただきありがとうございました。

地域の保健室をしつつフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きな【なつまま】が、重度障害であるアンジェルマン症候群のキュートな娘との豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな気づき・感動などを綴っております。

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