議員バッチに挑んだ「我が友」へ
夢を追いかけた選挙戦・・☆
昨年の夏、突然のMessengerメールと通話によって、30数年間の時を超えて大学時代をともに過ごした「我が友」との旧交を温める機会を得た。通う大学は違ったけれども、彼とはバイト先で知り合った。久しぶりの会話は、とにかく懐かしかった・・そして「来春、俺は立候補するよ」の爆弾発言。正直、最初は、ある種の気持ちの勢いや一時の高揚感からの発言だと思っていた自分がいた。「そう、うまくいくのかなあ・・」と思っていた気持ちもあった。心の中では応援しつつも、若干のうらやましさと嫉妬感があったことは否定できなかったなあ。
選挙告示前には、選挙ポスターや広報紙に使う写真をメールで見せてもらったね。やっぱり女性カメラマンからの目線は、他の数枚とは格段に違っていたね。それと「為書き」のこと。これまで付き合ったこともない、いろいろな団体から「為書き(いわゆる、選挙事務所に張られている応援メッセージ)」の申し出があり、扱いをどうしたらよいのか迷っている、と電話があったよね。私は「迷うことなくもらうべし!」「一党一派に偏らず、あらゆる団体から為書きをもらうべし!」「新人は、為書きを集めてなんぼ!」なんて、偉そうなことを言ったと思う。選挙の達人でもないくせにね・・
選挙戦の終盤に電話をもらったね。「ようやく現職の背中が見えてきたよ」「反応は上々だ!」高揚感たっぷりの電話だった。人は裏切る動物。「応援してる。今、期日前投票してきたよ」といっても、誰に入れてきた!とは言わないものだよ。「まあ、そりゃそうだよね。反応半分で考えておいた方が良いね!」と、「キミ」らしい、冷静な情勢分析の発言が聞けて、すごく安心した気がした。その冷静さがあれば、きっと逆転できる!と電話で、つい大きな声を出してしまったね・・私も、気持ちが入ってしまったのかな。軽ワゴンをリースし、一人で運転しながら選挙活動をしているとのこと。とにかく、投票日まであと少し、身体に留意して無事に選挙戦を乗り切ってほしい。と思いながら通話を終えた。
現職の壁は厚くて高かった!
鹿児島県議会議員選挙に挑戦した「キミ」。開票状況は、ネットで見ていた。結果として「7対3」で完敗。開票率が100%になった時点で、結果を写した写真がMessengerメールに・・残念な結果だった。でも、初挑戦で、しかも現職に挑んでの3割の得票率。上々の結果だったのではないだろうか。もちろん敗戦は悔しい。「楽しい選挙戦だった」「夢を見させてもらった」と、敗戦の弁のメール。負けたのだから楽しいはずはない。にもかかわらず、そうやって周囲への配慮やサーッと自分の気持ちの切り替えを図るところは、さすがに薩摩隼人だね。無名の新人候補者へ惜しみない支援をしてくれた周囲の人たちへの心配りを忘れない姿勢に感服した次第。
このことをバネにして捲土重来!次なる戦いに挑んでほしい。「キミ」の思いは、必ず有権者に届くと信じて疑わない。
そして、今回の挑戦は、「金をかけずにどこまで戦えるか!」の挑戦だったと「キミ」は言っていたね。実際、供託金やポスター、広報紙の印刷代、選挙カーのリース代・・など最低限の負担金でまかなったと聞いた。金額を聞いて「え~そんな額なの~!」と私も驚いた。とにかく今は身体を休め、次なる戦いの場に向けて英気を養ってほしい。
初夏の札幌で再会しよう!
次の選挙では、当選に向けて今回の得票率30%からの上積みが必要だ。今回の完全無所属とは違い、支援してくれる政党との連携や今流行のSNSを活用した選挙戦略も必要になる。加えて「金をかけずに当選する」ことに改めて挑戦してほしいと思う。金持ちや二世・三世議員だけが議員バッチをつける世の中は、極めてうんざりだ!俗に選挙でよく言われる「地盤・看板・カバン」の3バンを前面に打ち出してくる世襲候補者ばかりが選挙に通るのでは有権者の思いは政治に伝わらないと思う。「キミ」のような無名ではあるけれども気骨がある新人が多く立候補して当選できるような環境が整えられれば、政治家の資質も政治への関心も変わるんだけどね・・
まあ、こんなことを考えるのは、下級市民層に属するの私の遠吠えに過ぎないのかもね・・
「もし当選できたら、札幌に会いに行くよ」と、「キミ」は言ってくれたね。残念ながら「当選」して再会!とはならなかったけれど、選挙戦での体験や人間ドラマを是非聞かせてほしい。その話題を酒の肴にして一杯やりたいものだ。「キミ」は下戸だからノンアルコールで、私は大酒飲みだから焼酎で学生時代のように乾杯しよう!30数年ぶりの再会が実現することを願っているよ。北の大地で待っているよ!!
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