祖父とマンゴー


去年の夏頃、家にマンゴーが届いた。
祖父は甘いものが大好きで、すぐに夕食に出せといって、僕たちはマンゴーを食べた。祖父と僕はパイン型にしたマンゴーを食べた。
そして、今年、祖父が居なくなって初めてマンゴーを食べた。
ふと、祖父の事を思い出した。
マンゴーを食べた時、弱ってきていた体にあの南国の甘さはどう感じたのだろうか。
そして、果物は季節を共に運んでくるが、同時に思い出も運んでくるのだと思った。
祖父と過ごしたあの日々、決していい記憶だけじゃ無いけど、僕の人生に多大なる影響を与えだと思う。
僕が祖父と同じ歳になった時にマンゴーを食べるとこの事を思い出すのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!